特養に入るには?特養相談、特養ニュース

施設での事故を減らすには、介護職員の研修資料から

特別養護老人ホームで介護職として働いている方のブログからの引用です。

長いので自分なりにまとめてみました。

在宅介護が困難な高齢者の施設ですから、事故は必ず起きます。
しかも、体調をくずしたり、日々老化していくわけですから、
職員の方は少ない人員でやりくり、気配りが大変です。

施設側がとても神経をすり減らすのが、家族への対応です。

「いずれは入所者(自分の親、祖父母など)は衰えて亡くなるのだ。
それまで、出来るだけ心地良くお世話してもらえたらありがたい」

施設の職員さんたちにそんなふうに感謝できるようにしたいものですね。

★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

高齢者施設の事故、苦情トラブル。現場ができる事故対応策の事例!研修資料

高齢者施設での事故に対してのリスクマネジメントの考え方が必要。

1.なぜ事故は起きるのかを正しく理解しよう!

事故とは、転倒、転落以外に外傷や内出血、誤薬、入浴中の溺水事故など。
私物の破損や紛失、利用者間のトラブルなども「事故」。

経験上、100名入所の施設ならば、インシデント(ひやりはっと)事故も含めると一日一件程度は起きている。

施設でなぜ事故が起きるのか理解するのが、事故を防止の取り組みの始まり。

施設が置かれている背景が次の大きなポイント3つです。

・高齢者を介護する施設である。

在宅生活が困難である方が入所。

「日常生活が困難」=「介護や支援がないと、生活上で事故が発生する」

事故リスクが高い方です。

・認知症や障害をお持ちの方が多数居られる。

認知症や障害や持病も複数持っています。

認知症は、介護側の助言や介助を理解できないため、リスクが大きいす。

・少数の職員で多数の利用者にサービスを提供している。

制度上の職員配置基準は満たしていても、それは国が決めた最低限の人数です。
なので、職員数からみても事故が起きやすい。

2.事故が発生する前に!事故防止のポイント!

事故を防止する取り組み。

・事故ゼロを目指す!ではなく、事故リスクの低減を目指す!

件数が多いものから始めると、効果が実感できます。
「転倒事故防止」の例

・本人要因を改善。良質なケアが事故防止につながる。

1か月に1回以上、転倒事故があるのは「高リスク」です。

下肢筋力が低下しているから転倒するだけでなく、
「歩行の仕方を忘れている」「脳の機能低下で認知判断力が低下」のこともある。
歩行介助を実践することが、運動機能を保ち、事故リスクを下げることにつながる。

・環境要因を改善。ハードを充実させよう。ソフトは柔軟に変化させよう。

認知症で歩行が不安定方へは、センサーマットを活用。
予測ができない行動に対して対処できるメリットがあります。
職員が気付けるという安心感があります。

・職員の配置に気を配りましょう。

夜間や勤務交代の時間などには、職員の数が少なくなります。
例えば職員が多い時間帯は、積極的に歩行や生活リハビリを行います。

少ない時には車椅子を利用したり、入所者の生活のリズムを調整してもらったり調整する。
この時間はケア、この時間は事故防止という感じです。

・介助者要因を改善。介助者が気付き行動すれば、事故は減る。

入所者の体調変化がきっかけの転倒事故が多いです。
誰だって体調がすぐれない時はふらふらとします。
高齢者ですので、転倒のリスクは跳ね上がります。

3. 事故が起きても、ミスがあっても大丈夫。リスクマネジメントの4本柱。

事故は確実に減らせる。
事故を管理(マネジメント)することもできる。
リスクと上手に向き合っていく。

・まず、ご家族とご本人にご理解をいただく。

・ご本人様、ご家族様の事故への意識をうかがう。

過剰な期待を思っているご家族の場合、応えられない時は苦情という形で表出されます。

骨折など重大事故が発生した際は、施設が訴えられる場合も考慮しなくてはなりません。

ご家族様やご本人の期待を裏切るという形は、良いことではありません。

施設の現状とミスマッチが大きすぎる場合には、丁寧にご説明を行いましょう。

・事故発生時に聞かれることは、理由です。

事故は発生します。その時は必ず理由を聞かれます。

窓口担当者は事実を説明しますが、最もまずいことは、原因不明です。

事故には必ず原因がありますが、現場職員もご本人も原因がわからないとなると、この施設は何かを隠しているのではと思われることがあります。

逆に言えば、きちんと説明できれば納得できれば大きな問題にはならず、事故防止の次のステップにスムーズに進むことができます。

説明のポイントは、①タイムリーに報告、②原因の説明、③原因に対する防止策、④今後の見通し、⑤謝罪です。⑤については、施設側に過失が全くない場合、状況をみて言い回しを判断しましょう。

・記録に始まり、記録に終わる。

やはり介護は記録が重要です。

事故報告書はもちろん、ケアの記録も大変重要です。

特に大きな事故の場合は、苦情や申し立て、裁判などになるリスクが伴います。

その時は第三者から調査を受けることになりますが、記録を確認することになります。

正しい記録を日常的に行う努力が必要。
心理的に隠したくなり、大事にしたくないという気持ちになりやすい。

どの施設でも事故は起きる。

ゼロにはできないけど減らせる。

事故と上手に向き合いながら、良質なケアにつなげていくこと。

カッチン.comの介護福祉士の独り言!