相談:特養での看取りについて、その時に

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特養の看取りは、施設によって対応がまちまちなようです。
慌てないように、しっかり聞いておくことが必要ですね。
うちの母は、まだまだ死にそうもないので、聞いていませんが・・・・

ご相談者のように老衰で自然に亡くなる場合は、救急車も延命措置も必要ないので、慌てて駆けつける必要はないですね。

願わくはマイマザーもそうなりますように。

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特養での看取りについて
2013/6/2719:22:44

自宅から30分ほどの距離にある特養に数年前から家族が入所しております。
最近「老衰」と判断され、そろそろ覚悟する時期に入ったようなのですが…

夜間は医師に連絡できないため、夜11時から朝5時までの間に『その時』が来ても家族に連絡はしない旨を、特養から言われました。

朝5時になるのを待ち医師を呼び死亡と判断され、そこで初めて家族に「亡くなりました」と連絡する、と言うのです。

いよいよ「その時」なのかどうかが、夜間スタッフでは判断できないから、という理由らしいのですが…

延命を希望しないので救急車を呼ぶことはない、というのは理解していますが、わからないから家族を呼ばないって。

まだ同意書をいただいてないので口頭でそのような内容を説明されました。
近々同意書にサインしないといけないのですが、「わからなくても、おかしいかもと感じたら電話いただきたい」とお願いできるのでしょうか。
少々納得がいかなくて相談させていただきます。

ベストアンサーに選ばれた回答(特養関係者)
2013/6/2721:07:41

「その時」の判断は、とても難しいです。
反対に、天寿を全うしているのに、体が暖かく、まるで生きているような時もあります。

特養によってちがうと思いますが、特養の医師は「配置医」と言われ、遠方からかけつける医師が多いです。
通常は、他の病院等で勤務しており、アルバイト的にきている医師がほとんどです。
在宅で看取る方もそうです。

なので、夜間にいちいち医師を呼ぶ所はまれかもしれません。
まして、夜間スタッフが少ない時に看取る時は、死亡診断だけでなく、エンジェルケアもしなくてはならず、さらに、葬儀屋が車で数時間かかるときもあります。

そんなことをすべて対応していたら、他の利用者に迷惑がかかります。
特養という施設に家族を入れたのなら、あまり自己主張しないほうがいいかもしれません。

自分で看取りたいなら、最期は、自宅にもどしてあげてください。
そして、ご自身の理想の看取りをしてください。
あなた自身が、それで納得するなら。。。。

ちなみに、わたくしが管轄する特養では、すべて、利用者と家族のご意向に沿います。
「夜間は、ホームですべて対応してくれ」といわれれば、そうしますし、「息をひきとるちょっと前に呼んでくれ。」といえば、できるだけそうするようにしています。

それが何故できるかというと、職員の理解のみならず、医師への多額の給料を支払っているからです。
医師に多額に給料を払うために契約書を結んでいます。
なので、看取り加算でたかだか数万円の収入を得るだけでは、経営がなりたたないので、当然、職員の給料が低くおさえられるわけです。

まあ、どんなに説明しても納得いかにと思いますので、付き添いをされたり、おむつ交換したり、今しかできないお世話を十分にしてください。
いわゆる親孝行をちゃんとやってこなかった人は、土壇場で結構、職員にぐずりますよね。

厳しい指摘ですが、毎日、主さんと似たような人と話をしているので、率直に申し上げました。

質問した人からのコメント
2013/6/30 01:05:01

質問して間もなく「その時」が来て一人で旅立ちました。最初に答えて頂いたこちらをベストアンサーにさせていただきます。ありがとうございました。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14109439604?__ysp=54m56aSK

胃ろうはムダな医療なのか?

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今まで何回か胃ろうの記事を載せてきましたが、
一般の人はどう考えているのでしょうか?

厚生労働省「人生の最終段階における医療に関する意識調査」2013年
関する記事を見つけました。

私たちは、親の介護、自分の死に時の判断のためにも
終末期医療の正しい知識を持つ必要がありますね。

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尊厳死、自然死ブームの裏側にあるもの
胃ろうは本当にムダな医療なのか?
早川幸子 [フリーライター]
2013年7月

「胃ろうしてまで生きたくない」「無駄な延命措置はしてほしくない」。
日常の会話の中でも、こうした言葉を聞くことが多くなった。

やがて訪れる人生の終末期に、自分はどのような医療を受けたいか。
6月27日、厚生労働省が発表した「人生の最終段階における医療に関する意識調査」によって、終末期に国民が望む医療の姿が明らかになった。

がん、認知症、心臓病になったら
胃ろうを望まない人は7割超

続きはこちら
”ビジネスパーソンの身体と心を考える
DIAMOND 男の健康”から
http://diamond.jp/articles/-/38385

胃ろうについて

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『「平穏死」10の条件』に胃ろうの話が出てきました。

食べられなくなると、多くの場合、胃ろう点滴で延命させられます。
それは本当に必要なのでしょうか?
返って、本人を苦しめているのではないでしょうか?
本人は、静かに穏やかに向こうに行きたいのではないでしょうか?

父も最後は胃ろうを作られました。
点滴もされ、何も食べられず、何も飲めずに亡くなりました。

葬儀後、母はそのことで後悔して2年ほどウツ状態になりました。
「おとうさんは苦しかっただろうね」
「あんなことしなければ良かった」

そこで、胃ろうについて調べてみました。

胃ろうとは メリットや介護方法
安心介護より 要点抜粋
http://ansinkaigo.jp/knowledge/3260
胃ろうとは

内視鏡を使って胃に空けた小さな穴のことを「胃ろう(PEG)」と呼びます。嚥下障害や認知症などが原因で口から食べ物を食べられない人、あるいは嚥下性肺炎を起こしやすい人が、直接胃に空けた穴から水分や栄養を摂るための手段です。

メリット
・長期に渡って栄養管理が可能
・介護する側の負担が軽い
・高齢者の死因となりやすい肺炎のリスクを解消できる
・洋服を着れば外からはわからないので外出しやすい

デメリット
・体力が低下していると合併症を起こすリスクが高い
・胃ろう周辺の皮膚がただれる
・胃ろう専用の栄養剤が高額のため費用がかかる
・認知症などの場合、自分でカテーテルを抜いてしまう

胃ろうの手術
・胃ろうの手術は内視鏡を使って、10〜15分程度で行われます。
体への負担はかなり少ない手術です。

胃ろうに関する疑問・質問
・経口摂取に戻すことはできるか?
胃ろうをしていても、摂取訓練や嚥下トレーニングを続けることで経口摂取に戻すことが可能です。諦めずトレーニングしましょう。

・入浴は可能か
特別な保護の必要がなく、そのまま入浴できます。

延命のために、胃ろうをするか、しないか、本人の意識がしっかりしているうちに確認しておきたいものですね。