「母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記」

母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 単行本 – 2017/8/3
松浦 晋也 (著)
43件のカスタマーレビュー(感想のレビューも参考になります。)

この本を強くおすすめします。
母親を介護してきた50代の独身男性の手記です。

私は主婦ですが、認知症のことをよく知らなかったので、著者のとまどいや苦悩、母親が認知症だとは認めたくない気持などが、とても共感できました。また、いつのまにか通販でサプリメントやグッズを申し込み、届いた時には覚えていないなど、同じ体験をしてきました。いちいち電話で解約するのもしんどかった~

これからますます介護が必要な人が増えてきます。
介護する、しないに関わらず、最低限の介護知識が誰にも必要です。

50代の独身男が介護で家庭に入ると、どうなる?

「わたしは科学技術が専門のフリーライターとしてこれまで仕事をしてきたのですが、ここ3年近く認知症の母の介護に関わって、仕事ができず収入がかなり落ち込んでいました。母を施設に入れて一段落したので、そろそろ仕事を再開しなくてはと日経ビジネスの担当に相談したら、その介護の体験を書きましょうと言われたんです」

先日、『母さん、ごめん。』を刊行した松浦晋也さん。独身50代の男性の視点で、同居する母親の認知症発覚からはじまる体験を描いた本書は、松浦さんの仕事柄か、これまでの介護記と違って、筆致の冷静さが際立っている。

「認知症は、本当は徐々に悪化しているのでしょうが、介護者の体感としては一定の期間が過ぎるとガクンと悪化します。そのガクンとくる期間を1章分として、各章で自分の体験、医療についてや、役立った情報などをかたまりとして入れるように意識しました。介護の途中からこれはネタになると、記録もすべて取っていました。大変なことになっている自分を、どこか客観的に見ている自分がいましたね」

インタビューでは落ち着いて語る松浦さんだが、本書で描かれている状況はかなりタフだ。

介護のストレスは、ひとつひとつは大したことではないんです。ですが一滴一滴コップのなかに水が溜まるように積み重なっていきます。しかもしなければならないことが増えていき、終わりがない。家事も排泄の処理も、できないわけではないので、自分でやれると思っているうちに、追いつめられていってしまいます。私には連絡できる弟妹がいましたし、ケアマネージャーにも頻繁に相談していたので、最後は施設に入れる決断ができましたが、ずっとひとりで介護していたら、なかなかドラスティックな決断はできなかったかもしれません」

記事はWEB連載中から話題になり、コメント欄は大賑わいだったという。

「女性はずっと介護を担当してきたんだとのご指摘にはその通りと頭を垂れます。その一方で自分の体験を通じ、介護の問題は日本社会全体で考えねばと痛感しました。高齢者は増える一方で、財政や伝統を理由に介護を家族間にと主張する政治家もいますが、実際に介護のために家庭に入れば、その人の収入は途絶えます。日本のGDPもまた、それだけシュリンクしていく。将来的にみると現実的ではないですね」

評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2017.10.05号掲載)Amazonレビューより

 

ペットと暮らせる特養がありました。

ペットと入居できる、特別養護老人ホーム
「飼い主が亡くなっても一生面倒をみます」

こんな珍しい特養が神奈川県横須賀市にあります。
特別養護老人ホームさくらの里山科です。

「2012年4月の開設当初から、犬猫と共に入居可能な「伴侶動物福祉」を行っていて、入居者様がワンちゃん、ネコちゃんと一緒に暮らしています。たとえ飼い主さんが亡くなっても、私たちが一生面倒をみているんです。

予防接種などの管理もしていますし、犬の散歩はボランティアの協力によって毎日朝晩行っています。庭や屋上で走ることもできますよ。」

とは、施設長の若山三千彦さん。ご自身も大の動物好きです。

「現在暮らしているのは、犬5匹、猫10匹です(2015年10月23日現在)。でも、犬猫専門の施設なのではなく、専用フロアを設けています。施設は4階建てで居室が全部で100室あり、そのうち2階の40室がペット対応フロアです。特に動物と暮らすことを望んでいない一般の人も入居しているため、他の階には犬猫を入れないようにしています。

2つずつ犬猫のユニットを設け、それぞれ犬好き、猫好きの人が入居しています。ユニット内では、犬猫たちは完全に自由にしている。入居者様の部屋やベッドに入ることもあります。」

モットーはペットをあきらめない福祉だそうです。

動物好きの人が高齢になって自分亡き後のペットのことを考えると、さびしくても飼うことをあきらめたり、認知症が進んでもペットを連れて行けず入所を拒否する場合があります。

入居者様にとって、動物たちの存在は癒しになっています。認知症の症状の改善や進行の防止、身体能力の向上、健康増進にもつながっています。非常に大きな効果がありました。これは予想以上でしたね。

ペットと暮らせる特養があるなんて、夢のようです。
このような特養が全国に増えて欲しいです。

元記事
ペットと入居できる、特別養護老人ホーム「飼い主が亡くなっても一生面倒をみます」
https://www.huffingtonpost.jp/2015/10/24/stay-at-special-elderly-nursing-home-with-pets_n_8381832.html

これは便利!介護の費用をシュミレーションできるサイト

介護や特養の費用について、わかりやすい説明をしているサイトがないか調べていたら、
とても便利そうなサイトを見つけました。

おやろぐ
https://www.oya-log.com/Top/

おやろぐは、介護家族のための情報管理ツール。スケジュールやお金の動き、日記などを記録し、介護に関わるメンバー間で共有・活用できます。
おやろぐ
1カ月間の無料体験はこちら

有料ですが、1カ月間の無料体験をしてみて、良かったら申し込んでくださいとのことです。
契約期間により、(半年、1年間)で月500~600円です。

試しに無料登録して使ってみようと思います。

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このサイトを作った横井孝治さんは、コンサルティングなどの仕事をしていましたが、2001年から両親が相次いで要介護状態となったのを機に、介護について悩み、深く考えるようになりました。

2006年12月、「販促プロデュース事業」と「介護情報事業」に取り組むために株式会社コミュニケーターを設立して、親ケア.comをたちあげました。

親ケア.com
https://www.oyacare.com/

横井孝治さんのご両親との奮闘記がとても読み応えがあります。
つい、夢中になって読んでしまいました。
https://www.oyacare.com/read/column/

特養の入居費用は自分か家族が入ることを想定して考えてみよう。

ファイナンシャルプランナー畠中雅子さんの記事です。

畠中さんは、仕事がら老後の費用についての相談を受けることが多いそうです。
そして、「介護が必要になったら、特養に入るつもりです」という相談がよくあります。
しかし、実際にいくらかかるか知っている相談者はほとんどいませんでした。

畠中さんは、実際に特養に見学に行ったりして、費用を調べてみました。
結論としては、自分の住んでいる地域の特養の費用を調べておくことを勧めています。

介護が必要になる前から、自分(又は家族)が要介護度3以上になったら、どの特養に入りたいか、ユニット型が良いか、多床室で良いか、自分の財産や収入で入所費用がどう変わるか、調べておくことが大事ですね。

また、軽減措置で自治体から補助が出ることがあります。
金額や基準は自治体により異なるようです。
そういうこともあらかじめ役所に聞いておくと、いざというとき慌てずに済みますね。

いつも思うことですが、高齢者向きの仕組みなのに、わかりにくく理解しにくいです。

高齢者や弱者にやさしい仕組み、煩雑な手続きのない誰でも利用できる仕組み作りを切にお願いしたいものです。

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2018.7.23
【節約家計簿】
特養ホーム入居者、半分以上が軽減措置対象

仕事で、高齢者施設への住み替え資金アドバイスを行う機会があります。相談を受ける際、おすすめの高齢者施設を挙げてほしいと頼まれることがあるため、時間を見つけては施設を見学しています。見学先として介護付き有料老人ホームを見に行く機会が多いのですが、少し前、特別養護老人ホーム(特養)を見学しました。オープンしてから約1年の、とてもきれいな特養でした。

ところがその特養では、ベッド数の3分の2しか稼働していません。介護職員数の不足から、3分の1のベッドを稼働させられずにいるのです。特養側では介護職員を確保するため、事業内保育所を併設。入居の待機者が多い地区なので、介護職員が採用できたら、稼働するベッドの数も増やすという流れになっています。介護職員不足が深刻化している現実を、再認識する見学にもなりました。

老後資金の相談を受けると、介護費用が話題に上ることがあります。介護を受ける場所については、「介護が必要になったら、特養に入るつもり」という言葉を耳にする機会が多いのですが、特養の利用料を知っている相談者はほとんどいないのが現実です。

そこでここからは、今回見学をした都内の特養を例にとり、利用料を紹介します。特養の利用料は要介護度で異なりますし、地域によって介護保険の報酬単価が異なります。さらに、所得や預貯金額(本人と配偶者)によっても変わります。10人程度がひとつのグループ(単位)となり、食堂やリビングを共有して暮らすユニット型個室の場合、要介護1の人で月額利用料は約14万6000円。要介護5になると、約15万6000円になります。この金額の中には、食費や居住費のほか、日用品費や預かり品の管理サービス費も含まれています。

規定の月額利用料は右記の通りですが、実際に規定額を払っている入所者は半分もいません。言い換えれば半分以上の入所者が、軽減措置の対象者。これは、他の特養でも同じ傾向がみられます。たとえば、課税年金収入と合計所得金額が80万円以下の人は、要介護1で約6万8000円。要介護5では約7万8000円になります。課税年金収入は80万円を超えるものの、住民税が非課税の人は要介護1で約9万1000円、要介護5で約10万1000円です。療養食代や経口ケア代は、別途費用が加算されます。

2年前から障害年金や遺族年金などの非課税年金も収入に含めるようになったため、それ以前より負担は増える傾向にありますが、介護を受けながら個室で暮らせることを考えますと、特養を住み替え先の第一候補と考える人が多いのは、自然なことといえそうです。

(ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)

元記事
https://www.sankei.com/life/news/180723/lif1807230020-n1.html

ケアマネ変更を申し出るのが苦痛

安心介護の介護Q&Aにこんなご相談が出ていました。

ケアマネの変更は、今までの人間関係のことや、さまざまな理由があり、ストレスになることです。

元のケアマネを断ることを決めていて、お断りをいれるのが苦痛だというご相談です。

ケアマネのことで悩んでいる方の参考になればと思い、ご紹介します。

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質問

ケアマネ変更を申し出るのが苦痛

いつもお世話になっております。
9月から5年弱お世話になったケアマネを変更することを決断して、新しいケアマネも決めました。(今まで色々とあったが故の決断です)
8月入ったら現ケアマネにケアマネを交代する事を申し出ないといけないのですが、そういうことが淡々とできない私にとって、今とてもストレスになっています。

新ケアマネが
「ケアマネも人間だし、現ケアマネ事業所のデイサービスを引き続いて利用するのだから『もう新しいケアマネ決めましたから』という言い方ではなく『ケアマネ変更します。新しいケアマネはこれから探すのですが』という言い方がいいですね。後はこちらで引継ぎしますから」
とアドバイスしてくれました。

直接言わなければいけないことなので腹をくくらなければ・・・と分かってはいますが、
どう伝えることがベターなのでしょうか。
今まで変更された方の体験談などお聞かせいただければ有り難いです。
どうぞよろしくお願いします。

2018年07月29日

Bさん、実父(要介護3)を自宅介護中

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一般からの体験談・アドバイス

私もケアマネージャーを最近変更しました。わたしの場合は前ケアマネとの付き合いが半年位だったのですが長いお付き合いだとなおさら伝えにくいですよね。

うちは事業所自体も変更になったのでこちらから直接変更を伝えるというのは新事業所の方でいいにくいでしょうからこちらですべて手続きします、と言われそのまま前ケアマネとは言葉を交わさず変更しました。

新しいケアマネさんに伝えづらいことなので・・と一度お話してみたらどうですか?
おそらく同じ事業所のケアマネさんだったらお気持ち察してくれるはずです。

Nさん

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専門家からの回答1

今後、どこでどうつながりがあるのかわかりませんので、
相手のことも考えて話をした方が無難と言えば無難でしょう。
次のことはともかく、契約を打ち切りたいということだけは
しっかり伝えれば十分だと思います。

あとは、新しいケアマネさんが、元のケアマネさんに
情報提供を申し出ることはできますので、
元のケアマネさんとはそこで関わることはないと思います。

Sさん(専門職)

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専門家からの回答2

ケアマネは個人ではなく「事業所」と契約をしています。
もし、複数ケアマネが在籍していれば、「管理者」が別の方の場合があると思います。

事業所の管理者にケアマネの交代を伝えるのも一つの方法だと思います。

傷つけたくないやさしさから悩んでしまうんですよね(^^♪
人と人ですから相性もあります。ケアマネは誰でもその点を理解して業務をしていますから、あまり深刻に捉えなくてもいいんですよ。

Soさん(専門職)

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専門家からの回答3

新しいケアマネの言うとおり、ケアマネを交代したいことを伝えて、
後任はこれから探すと言えば、あとは事業所間で調整します。
よくある話なので、そんなに構えなくても大丈夫ですよ。

Kさん(専門職)

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専門家からの回答4

断るのってなんでもそうですが、ほとんどの方がストレスを抱えますよね。
簡単に言える方はそれなりの業界の方か心臓が強い方です。
テンションあがれば言えますけどね。

担当ケアマネが言われる通りが一番ベターです。とてもよいケアマネだと感じました。的確なアドバイスです。
ちなみに私ならケアマネ=ケアマネ同士で引継ぎ・申し入れをして家族はなにもしなくていいですと説明します。それが一番円滑に進めますからね。

Aさん(専門職)

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専門家からの回答5

新しいケアマネさんが言った方法で問題ありません。

相談者さんは、初めての事なので緊張しますし勇気もいると思います。
ただ、ケアマネサイドからの意見としては慣れています。

ケアマネ変更は、どのケアマネ事業所も1度は必ず経験します。
親族の友人がケアマネ業務をする事になったから変更したいと希望を受けたこともあります。
相性が合わないので変更したいと希望を受けたこともあります。

とても勇気がいる事です。でも、しっかり相談者さんから言わないと駄目な事です。
新しいケアマネさんから連絡してしまうと、「〇〇のケアマネは、利用者を盗る所」と変な噂をされますからね。

なぜケアマネを変更するのか言う時の為に下記に参考文を載せますね

・今後の事を考えて家の近くのケアマネ事業所にしたい
・今まで家の近くのケアマネ事業所でお願いしていたけど、近すぎてなんか嫌だ
・将来的に特養に入る事を見越して、特養系列のケアマネにお願いしたい
・病気がいろいろあるので、基礎資格が看護師の人が居る事業所にお願いしたい

Mさん(専門職)

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専門家からの回答6

居宅のケアマネジャーです。
ケアマネの変更は、あまり珍しいことではありません。家の事情ですとか、近くのケアマネでいつでも相談しやすいところにしたいとか、理由づけはいろいろあります。おそらく契約書に事業所変更についての説明が記載されていると思います。

Akさん(専門職)

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専門家からの回答7

断るのって精神的にストレスですよね・・。
必ず理由を聞かれますので、理由も考えて電話をされてくださいね・・。
くれぐれもお大事に・・。

Nさん(専門職)

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断りの入れ方をまとめると、二通りあるようです。
私的には、ケアマネ同士で話してくれるようにお願いしたいです。
家族がストレスを感じるようなケアマネ交代は避けたいです。

・電話で元のケアマネ個人か、事業所にひと言「ケアマネを変更したい」と伝えておくと良い。
理由は適当に話しておく。

理由例:
・今後の事を考えて家の近くのケアマネ事業所にしたい
・今まで家の近くのケアマネ事業所でお願いしていたけど、近すぎてなんか嫌だ
・将来的に特養に入る事を見越して、特養系列のケアマネにお願いしたい
・病気がいろいろあるので、基礎資格が看護師の人が居る事業所にお願いしたい

・旧ケアマネへの対応は新ケアマネにお願いして任せる。
「ケアマネ=ケアマネ同士で引継ぎ・申し入れをして家族はなにもしなくていいですと説明します。それが一番円滑に進めますからね。」

元記事: ケアマネ変更を申し出るのが苦痛