「活き逝き術のススメ―ニューシニアは語る」

活き逝き術のススメ―ニューシニアは語る
藤森 洵子 須之内 玲子

現代書館 2014-07
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二人の著者は、高齢者問題の相談員です。
60代を迎えた団塊の世代、彼らをニューシニアと位置づけ、
ニューシニア世代の老年期の過ごし方をインタビューしました。

第1章は在宅介護を受けている人々4名のインタビュー
第2章は有料ホーム入所者のインタビュー 4名
第3章は介護経験者の声 4名
第4章はインタビュー後の感想

特養利用者はいませんが、お世話を受けている人の本音はなかなか聞けないものです。
周りに遠慮したり、気兼ねしたり、介護される人は弱者だな~と思いました。
自分がそうなったときについて考えさせられる内容です。

長い間、高齢者福祉に関わってきたプロの目線が貴重です。

今までの経過と決まったときの礼儀

今までの経過を振り返ってみます。

2015年4月
母認知症と診断される
要介護3と介護認定受ける
デイサービス始める

6月 ショートステイ始める
8月 特養に申し込む(郵便で30カ所)
9月下旬 特養入所決定
(申込書を送ってから2ヶ月弱)

認知症と診断されてから約半年。
初めての体験だらけだった、怒濤のような日々が終わりました。

そして、入所して最初の頃はトラブルもありましたが、
数ヶ月後にはすっかりなじんでいました。

もしかしたら、気に入らないかもしれない。
別の特養に移ることになるかもしれない。

そう考えて、まだ他施設のキャンセルをしていませんでした。
入所後、ポツポツと他の特養から、
「今どのようなご様子ですか?入所についてどうですか?」という電話が来るようになりました。
様子を聞くと言うことは順番が上位に上がってきた証拠です。

事情を話してキャンセルさせていただきました。

まだ、二十数カ所残っていましたので、それらはハガキにコピーして
全てキャンセルました。

「特養入所マニュアル」を読んでから、スタッフさんのご苦労がよく分かるようになりました。これ以上、よけいな手間をかけては申し訳ないという気持でした。

決まったらキチンとキャンセルしましょう。

次回から、なぜこんなに早く入所できたのかを考えてみたいと思います。

母が骨折した!

さて、母をD苑に放り込んで、2ヶ月は会いに行くのをガマンしようと思っていました。

必要な書類や冬用の衣類を届けに行き、受付でケアマネさんや担当のスタッフさんに様子を聞くだけでした。

最初は帰りたがって駄々をこねていたが、次第に慣れてきて他の入所者さんたちとおしゃべりするようになったとのこと、少し安心。

ところが一ヶ月後、苑から電話。
母が骨折したので、病院へ連れて行ったとのこと。母は骨粗鬆症でした。

翌朝、慌てて苑へ行ってみると、母は三角巾で左腕を吊っていました。明け方、薄暗い時にベッドから起きてつまずいて、左手首を骨折したのでした。

レントゲンを撮ったらしいのですが、スタッフさんは詳しいことは知らないようでした。
昨日は応急処置だったので、明日、もう一度受診するとのこと。

どうやら、ポッキリ折れたのではなく、手首の細い骨がどうにかなっていたらしい。とにかく、誰が連れて行って、診断結果がどうだったのか、要領を得ませんでした。
今、思えば、もっと突っ込んで聞けば良かった。

それから、10日後、勝手にギブスを外してしまったから、そちらで病院に連れて行ってくださいとの電話。

仕方ないので、車で迎えに行ってかかりつけの病院に行きました。ギブスをはめ治してもらって送り届けました。

苑で起きたのだから、苑の責任だと思うのですが、人手が足りないとか、別費用がかかるとか、理由を言ってくれれば、納得して連れて行ったのになあ。
なんだかしっくり来ませんでした。

個室で一人で勝手に骨折したのだから、苑には責任がありませんという態度でした。
その後も何回か勝手に外してしまいましたが、なんとか骨はくっつきました。

認知症だから、外しちゃダメよ、と何回も言ってもすぐに忘れてしまうのでした。

まあ、顔色は良かったし、入所前よりふっくらしていたので、ケアは良かったようです。

言うことを聞かないで面倒ばかり起こすと、追い出されるのではないかとヒヤヒヤしました。
折角入れたのに、家族が責任がどうのとうるさくするのは、まずいような気がしました。
ホームとのつきあい方に考えさせられました。

特養費用のイメージ図

特養費用のわかりやすいイメージ図が見つかったので、上げておきますね。
http://kaigo.homes.co.jp/manual/facilities_comment/tokuyo/cost/

この図は、要介護3の人の例ですが、居住費が9,600円になっています。最も安い多床室の場合です。説明サイトにより、金額は微妙に違っています。

多床室の費用の例
              介護保険1割負担額        月額利用料合計(+賃料と食費)
要介護3     23100円(770円/日)     74100円
要介護4     25170円(839円/日)     76170円
要介護5     27210円(907円/日)     78210円

介護保険のサービスを受けると、介護サービス費という名目で費用がかかります。それが、2015年8月から、所得が高いと2割になります。

ただし、、一定額を超えると超過分が払い戻されるそうです。その説明がまたややこしくてわかりにくい。

どうして、こんなに面倒くさいんでしょうね~ ヾ(*`Д´*)ノ”

特養の費用 介護保険の自己負担

20140915002

特養に限らず、
2015年8月介護保険制度改正により、自己負担が増えるケースがあります。

2015年8月、一定以上の所得がある高齢者が、介護保険サービスを利用したときの自己負担割合が1割から2割に引き上げられます。

その一定以上の所得とは、

2割負担となるのは、次の1と2の両方にあてはまる方です。

2割負担判定基準

1.   65歳以上の方で本人の前年の合計所得金額が160万円以上

2.   前年の年金収入と前年のその他の合計所得金額の合計が
            ・同一世帯の65歳以上の人数が1人の場合、280万円以上
            ・同一世帯の65歳以上の人数が2人以上の場合、合計で346万円以上

1割と2割じゃあえらい違いだよ~
今までの倍じゃないか!
これ以上、年寄りをいじめるなよ!!

平成27年8月1日から介護保険の費用負担が変わります
https://www.city.tama.lg.jp/kenkou/25/022092.html
もっと詳しくは
2015年介護保険制度改正のポイント
https://www.hokende.com/column/family-budget/13/