老犬24時間ケアや飼育の遺言 高齢化時代のペットサービス活況

老犬などを預かるシニアペットケアステーション。
24時間体制でスタッフがケアする(京都市西京区)

ペットの高齢化が問題になっています。
京都では、こんな取り組みがあるそうです。

老犬24時間ケアや飼育の遺言 高齢化時代のペットサービス活況
京都新聞【 2018年11月24日 】

獣医学やペットフードの進歩でペットが長寿化する一方、歩行や認知機能の衰えで「要介護」の老犬が増加している。

シニアペットケアステーション(京都市西京区)は、
高齢の老犬を24時間体制でケアする介護施設だ。
ペット向け総合サービスベンチャーのマイプレジャー(上京区)が昨年6月に開設した。

また、飼い主の高齢化で亡くなった後に問題になるのが、ペットの引き継ぎだ。
動物臨床医学会の調査(2013年)によると、ペットの飼育を放棄する年代は60代以上が全体の約56%を占めている。

一般社団法人「わんむすび」(下京区)は、司法書士や税理士らが協力して、
飼い主の病気や死亡でペットの世話ができなくなった場合を想定し、ペットに関する相続や遺言、信託などの相談に専門家が応じる。

・京都市内の工務店では、ペットが住みやすい家にするペットリフォームも手がける。その縁で滋賀県の保護ネコボランティア団体と協力し、ペットリフォームの相談会とともに社会的活動として譲渡会を企画した。

飼い主にとってペットは家族ですから、あとのことが心配で施設の入所を拒否することもあります。全国にこのような活動が広がって、安心してまかせられると良いですね。

全文はこちらです。
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20181124000064

3匹の動物がコンパニオンアニマルとして大人気、大阪の特養

コンパニオンアニマルって、知ってますか~?

コンパニオンは飲み屋のお姉さんではありません。
伴侶という意味です。

コンパニオンアニマルは、共に暮らすかけがえのない動物という意味です。

大阪の特養「加賀屋の森」では、3匹の動物が入居者と暮らしています。

動物がいる特養が増えていますね。
ニュースを聞く度に心が癒されます。

私も将来は、動物さんのいる特養に入りたいと思います。

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【はたらくいきもの】抱きしめ にっこり ふくらむ笑顔の輪 コンパニオンアニマル(大阪・住之江区)

大阪市住之江区の特別養護老人ホーム「加賀屋の森」には、3匹のコンパニオンアニマルが暮らしている。今春にやってきた雌の柴犬「いおり」と、8月に仲間入りした雄ネコの「シロ」と「トラ」だ。

甘えん坊のトラに、みんなの心が癒やされる=大阪市住之江区(恵守乾撮影)

 動物を老人ホームで育てることには、衛生面などの課題もあったが、話し合いで解決し導入に結びつけた。

 ここに来る前、高齢者用のマンションで飼われていたいおりは性格も温厚。後から加わったシロとトラとも仲が良く、昔からの友達のようだ。

 最初はこわごわと眺めていたお年寄りも、人懐っこく、穏やかなコンパニオンアニマルに、心惹(ひ)かれていく。

腕カバーをして「シロ」とふれ合う入居者=大阪市住之江区(恵守乾撮影)

 1日3回の「ふれあいタイム」は、憩いの時間で、部屋のあちこちで笑い声が響き、会話も弾む。

 抱き寄せた動物の愛らしいしぐさに「かわいいわぁ」「べっぴんさんやねぇ」と何度も声をかけるお年寄りたち。その瞳は輝き、表情には優しい笑みが浮かぶ。

 甘えん坊のトラが少しお兄ちゃんのシロにじゃれつく姿に目を細める。引きこもりがちなお年寄りたちも、いおりと一緒なら散歩に出かけるようになった。

 3階にある「コンパニオンアニマルルーム」で暮らす3匹の世話をするのは、元トリマーや動物看護師など4人の職員。

 加賀屋の森を運営する社会福祉法人健成会は、コンパニオンアニマルの癒やし効果に、認知症対応のグループホームでも犬の「ペコ」を飼い始めた。

 福祉の現場に溶け込んだ小さな生き物たちが、入居者、家族、職員を大きな笑顔でつないでいる。 

元記事
【はたらくいきもの】抱きしめ にっこり ふくらむ笑顔の輪 コンパニオンアニマル(大阪・住之江区)写真有り
https://www.sankei.com/photo/story/news/181006/sty1810060001-n1.html

ペットと暮らせる特養がありました。

ペットと入居できる、特別養護老人ホーム
「飼い主が亡くなっても一生面倒をみます」

こんな珍しい特養が神奈川県横須賀市にあります。
特別養護老人ホームさくらの里山科です。

「2012年4月の開設当初から、犬猫と共に入居可能な「伴侶動物福祉」を行っていて、入居者様がワンちゃん、ネコちゃんと一緒に暮らしています。たとえ飼い主さんが亡くなっても、私たちが一生面倒をみているんです。

予防接種などの管理もしていますし、犬の散歩はボランティアの協力によって毎日朝晩行っています。庭や屋上で走ることもできますよ。」

とは、施設長の若山三千彦さん。ご自身も大の動物好きです。

「現在暮らしているのは、犬5匹、猫10匹です(2015年10月23日現在)。でも、犬猫専門の施設なのではなく、専用フロアを設けています。施設は4階建てで居室が全部で100室あり、そのうち2階の40室がペット対応フロアです。特に動物と暮らすことを望んでいない一般の人も入居しているため、他の階には犬猫を入れないようにしています。

2つずつ犬猫のユニットを設け、それぞれ犬好き、猫好きの人が入居しています。ユニット内では、犬猫たちは完全に自由にしている。入居者様の部屋やベッドに入ることもあります。」

モットーはペットをあきらめない福祉だそうです。

動物好きの人が高齢になって自分亡き後のペットのことを考えると、さびしくても飼うことをあきらめたり、認知症が進んでもペットを連れて行けず入所を拒否する場合があります。

入居者様にとって、動物たちの存在は癒しになっています。認知症の症状の改善や進行の防止、身体能力の向上、健康増進にもつながっています。非常に大きな効果がありました。これは予想以上でしたね。

ペットと暮らせる特養があるなんて、夢のようです。
このような特養が全国に増えて欲しいです。

元記事
ペットと入居できる、特別養護老人ホーム「飼い主が亡くなっても一生面倒をみます」
https://www.huffingtonpost.jp/2015/10/24/stay-at-special-elderly-nursing-home-with-pets_n_8381832.html

ペットの終活のすすめ

高齢者とペットの関係は、親子のようだと思いますが、
飼い主が高齢になればなるほど、ペットの飼育が困難になることは明らかです。

自分が先か、ペットが先か、そうなる前にペットの終活も考えておきたいですね。

今までのペットとの関係や思い出を見直して、ペットの介護、供養について考えるペット終活があります。ここまで、心の準備ができれば、ペットに何があってもうろたえずに対処できそうですね。

ペットの終活のすすめ

第1回 ペットの終活は必要ですか?
第2回 もしもの事態に備えてホームドクターをつくる
第3回 ペット保険とペット信託で万が一に備えよう
第4回 ペトハピライフノートを作成する
第5回 写真・画像データを整理する/思い出を整理する
第6回 要介護状態になった場合を考える
第7回 「供養スタイル」を検討する