看取りについて、特養入所にあたり教えてください

施設に入るということは、そこで最後を迎える可能性があることですね。
特養での看取りについての質問と回答です。
とても参考になります。

ちなみに私の母が入っている特養では、契約書に「看取りもします」と書かれていました。

回答や励ましがたくさんついているので、専門家の回答を一部コピペしました。
全部読みたい方は、最後についているリンクからどうぞ。

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質問者 Cさん
介護対象者 :実母
認知症あり:要介護4
施設に短期入所中(短期施設をでた後は同居介護)

初めての介護認定からまだ一年も経ってないのに目まぐるしいほど状態が変わり、その間この掲示板の皆様には何度か相談させていただき感謝しております。

今回は、『特養入所』に関しての相談になりますがよろしくお願いします。

☆(今までの経緯)

●平成26年6月 『要支援1』
●    9月  区分変更の結果『要介護3』
●平成27年3月 『要介護4』

要支援から要介護に上がり、ケアマネが担当になりました。
介護申請から約3ヶ月で4段階も上がったのですが、ケアマネは自宅訪問やケアプランの見直し、サービス票も過ぎたものを2ヶ月分を訪問もせずにデイケアに行っている日や定期健診に隣接の病院に行ってる際にやって来て押印させるというやり方でした。

(ここでも相談させてもらい、皆様からケアマネ変更などのご助言をいただきました)

そんなケアマネに不信感を持ってた矢先に、初めて利用したショートステイ帰宅翌日から高熱が出てケアマネ所属の系列病院へ行くも『インフルエンザの疑いあり」「何ともない!(レントゲンでの結果も肺炎ではないと言われ)」2週間放置され、別の病院で診てもらったところ血液検査の炎症値が高いとすぐに急性期病院に回されました。
「肺炎球菌型肺炎」でした。

急性期病院での治療を終え(入院期間12日間)、地域連携室からの紹介で現在「老健」に入所中です。(4ヶ月目)

自宅介護をしていた今年始めに精神的にも肉体的にも辛くなることが増え、特養数箇所に申し込み書を出していました。

その当時は、「要介護3」「家族と同居」「主介護者(私)専業主婦」などもあり、その場で付けられた入所基準の点数は35/50だったと思います。

近所に舅・実父の二人を自宅介護しておられた方がいて、介護5の舅を特養に入れられたのですが、「9ヶ月」で入所の声がかかったと聞きました。
その方と同じ特養なので、どう考えても9ヶ月以上はかかるだろうと思っていました。

ところが、先週特養から「待機の順番が回ってきたので、面接させて欲しい」と連絡があり、入所中の老健にて面接に立ち会ってきました。

そして1週間後の今日、特養から「入所が近くなってきたので、健康診断書を提出してください」との連絡。

まだ正式には入所日が決定したわけではありませんが、入所申し込みから3ヶ月で声がかかり正直びっくりしています。

数箇所申し込みした特養の中で、一番自宅に近く助かるのですが、今更になっていろいろ心配ごとが出てきました。

この特養は『看取り介護』は行わない施設だとわかりました。

特養でも「看取りを行う」ところと「看取りを行わない」施設がありますが、「看取りを行わない」場合、たとえば食べれなくなり「胃ろうもしない」と言うことになれば病院を探す事になるのでしょうか?
それとも引き受け先がなくなってしまうのでしょうか?

施設では手に負えないような病気になってしまうと、いずれにせよ病院への入院になると思いますが、『看取り』に関しての施設での現状などいろいろ教えて頂けると今後の参考になります。
よろしくお願い致します。

2015年06月02日

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専門家からの回答1

ご相談の内容は、施設では看取りをやらない場合の対応はどうなるのかでよろしいでしょうか。

先ずは看取りとは何か確認します。

医師より余命を宣告受け以後最期の時を迎えるまで患者様が身体的、精神的苦痛苦悩を緩和できるよう援助しその人らしく日々を送って頂く事です。

そのためには医師、介護スタッフ、医療スタッフ、家族との頻繁なカンファレンス体制や看取りに対しての研修を施設側は準備する必要があります。

ですから、病気が悪化したら見てくれないのか、とか医療依存度が高いと見てくれないのとは見方が違います。

また看取りをやらないからと言って救急時は、何もしないのかとの考え方は、全く違っており看取りと救急時対応は別物です。

どんな施設でも救急時は、適切な対応を取ります。

話しが長くなりましたが、看取りをしないとの事ですよね。

その場合、急変されれば病院への搬送となります。
回復すれば施設に戻るだけです。

胃ろうの事を言われてましたが、看取りと胃ろうをしてる状態も別です。
胃ろうしてても看取りではない場合はたくさんあります。
胃ろうの場合やどう尿カテーテル、酸素吸入をした場合は、どうなるのか質問されると良いと思います。

余談ですが、看取りを希望される理由に金銭的問題があります。
施設入所状態で入院すると病院代と施設料金がダブルでかかります。
そのため少しでも入院費用を抑える目的で施設での看取りを希望する方もいます。
費用は、高額ですのでそれが現実です。

お母様が入った施設は、入院中も施設料金が発生するはずです。
お金の事も確認された方がいいでしょう。

2015年06月05日

ケアマネドットコム専門家 聖帝サウザーさん

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専門家からの回答2

まずは、食欲がなくなった時点で、病院受診になると思います。
ご家族の意向、ご本人様の意向をDoctorにお伝えし、看取りが可能な施設を、探さなければならないと思います。

病院に併設されている、介護療養型医療施設や看取りを行っている有料老人ホームを紹介されるかも知れません!?

あとは、ご家族の希望される施設を探すような方向になるのではないでしょうか?

看取りについてですが、私が勤務していた前職場では食欲がなく胃ろう等希望されないのであれば、病院より看取りの書類をいただき、それにサインした後は病院へ提出していました。

最期は、呼吸が弱くなったり、酸素濃度・血圧の低下が見られた時にはご家族へ連絡し、家族が見守る中呼吸停止後速やかに病院へ搬送、Doctorより死亡診断書を書いていただていました。
それぞれ、施設によって異なると思いますので、参考になればと思います。

2015年06月08日

ケアマネドットコム専門家 ゆうyuuさん

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専門家からの回答3

質問から日がたっていますが、解決されましたか?
一番よいのはその施設に、どういった対応になるのか具体的に説明をうけることですね。

看取りをしていない特養も確かにありました。そこは主治医の先生がしないとゆったからでしたが。

私のところは看取りもしています。
例えば延命を希望されない家族様は何か体調に異変が生じても検査を望まれません。検査をしても治療はしないので。原因がわからないまま主治医と対症療法的な対応をとり、安楽、安心を優先した介護をおこなっていきます。

食べれなくなってきたら食べやすいものを、それも受け付けなくなったらせめてお口が渇かないようにケア、そして排泄がみられなくなり……と自然な最期を迎えられます。

ちなみに上にあげた看取りをしていない施設は今は看取りもされています。可能性があるかはわかりませんが、看取りの体制が整う時期がくるとよいですね。

2015年06月14日

ケアマネドットコム専門家 ちょこらcさん

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元記事全文
https://ansinkaigo.jp/member/questions/detail/11044

後悔しない最期を迎えるには?口コミから探る介護施設の選び方

悩んで迷った末に、親を施設に入れたが、施設で亡くなったときの気持は?
あなたは、後悔しますか?
介護のほんね」サイトに寄せられた口コミを見てみました。

このサイトに寄せられた口コミでは、後悔している人はほとんどなかったです。
自宅ではできない手厚い介護と看取りに感謝しています。

中には少し悔やんでいる人の声も紹介されています。

後悔しない最期を迎えるには?口コミから探る介護施設の選び方
http://news.kaigonohonne.com/article/448

 

「看取り介護」を提供している特養、老健は約7割を突破! 課題はスタッフへの研修と精神的負担のケア

特養の「看取り介護」に関する特集がありました。
長いので、まとめてみました。

以下、まとめです。

・2025年に団塊の世代が75歳以上となる

・日本における死亡者数は年間約127万人(2013年)、2015年にピークになる

・「看取り」とは「近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や精神的苦痛を緩和・軽減するとともに、人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること」

・2015年4月の介護報酬改定において「看取り介護加算」の要件が見直された

・特別養護老人ホームと介護老人保健施設では、すでに約7割の施設が「看取り介護」を実施している

・看取り介護を実施している施設の約8割が看取り介護の対象者全員を最期まで施設で介護している

・看取り介護の6つのプロセス
「適応期(入所)」
「適応期(1か月後)」
「安定期(半年後・定期的なケアプランの更新時期)」
「不安定・低下期(衰弱傾向の出現・進行)」
「看取り期(回復が望めない状態)」
「看取りからその後まで」

・看取り介護の生前意思確認
心臓マッサージなどの心肺蘇生
延命のための人口呼吸器
人工透析の開始
胃ろうによる栄養補給
鼻チューブによる栄養補給
点滴による水分補給

・看取り期(回復が望めない状態)

【死亡1週間前】
・睡眠時間が長くなる
・夢と現実を行き来している

【死亡2日前】
・声をかけても目を覚まさない

【そのほかの変化】
・食べ物や水を飲み込めなくなる
・つじつまの合わないことを言い始める
・手足を動かすなど落ち着かなくなる
・呼吸のリズムが不規則になる
・息をすると同時に肩や顎が動くようになる
・手足の先が冷たくなる
・脈が弱くなる

課題はスタッフへの研修と精神的負担のケア
 職員への教育体制が十分とは必ずしも言えない
多職種連携やインフォームドコンセントのあり方

元記事はこちら
「看取り介護」を提供している特養、老健は約7割を突破!課題はスタッフへの研修と精神的負担のケア
2017/01/12 17:00
https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no201/

特養での「みとり」推進-厚労省

特養での「みとり」を厚労省が推進する方針です。
これによって、みとりをする施設が増えていくことでしょう。
ますます、特養が終の棲家になるようです。

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特養での「みとり」推進=医療体制充実で報酬上乗せ-厚労省
2017/11/15

厚生労働省は15日の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の分科会で、特別養護老人ホームが医療提供体制を充実させた場合に報酬を上乗せする方針を示した。入所者の医療ニーズに応えるとともに、人生の最期を安心して迎えられるよう寄り添う「みとり」への対応を強化するのが狙い。2018年度介護報酬改定に反映させる。

特養には医師が常駐していないケースが多く、契約している地域のクリニックの医師らが要請に応じて施設に出向き、入所者の診療を行っている。厚労省は、医師が早朝や深夜に診療を行う体制を整えた施設への介護報酬を上乗せする考え。また、そうした施設が入所者を実際にみとった場合の報酬も手厚くする。 (C)時事通信社
https://medical.jiji.com/news/10573

看取り介護の入門マニュアル

特養に入ることは、亡くなるまでそこでお世話になることが多いです。
介護職の方はどのように看取ってくれるのでしょうか?
このような看取り入門マニュアルに目を通しておくと、
いざというときに慌てなくて落ち着いて対処できるでしょう。

まずはここから!看取り介護の入門マニュアル