特養から見に来てくれた

全ての入所申込書を送って10日ほど経った頃、ある特養から電話がありました。

「うちは○○苑です。先日お申し込みいただいたので、今度、様子を見にうかがいま~す」

「え、でも、実際に入所できるのって何年も先になるんですよね。来てもムダじゃないんですか?」

「いえ、でも、何かお力になればと思いまして~」

そして、そこの男性スタッフが数日後に来てくれました。
母は隣の和室で暑さでぐったり寝ていました。
彼はその様子をちらっと見て、私の話を聞いてくれました。

デイサービスもショートステイもいやがって行かないこと。
介護にかかりきりで、仕事に行けなくなったこと。
火の不始末や徘徊が心配で外出もおちおちできないこと。
昼夜逆転で、夜も熟睡できないこと。
などを話しました。

「じゃあ、試しにうちのショートに来てみませんか?」

え、いいの~?

そういうことは今のケアマネさんが手配してくれるところしか
行けないのだと思っていました。
勝手に自分たちで決めてはいけないと思い込んでいました。

そして、○○苑のショートステイに1週間入りました。

帰宅した母は、まるで、天国に行ってきたかのように興奮していました。
今までで、一番うれしそうでした。
女性スタッフたちがとてもやさしくしてくれたそうです。

こことは相性が良さそうだわ。
入るならここだわ。

しかし、長期入所は空きがないので、
当分はショートを繰り返すしかありませんでした。
それでも、行かないよりずっと助かります。

特養によって対応はまちまち

全ての申し込み書類を郵送して、1週間後、ある施設から「届きました。受付ておきます」と電話がありました。
何人くらい待っているんですか、だいたい何年待ちですか?
と言った質問には「ちょっとわかりません」でした。

別の特養からは「受付ました」というハガキが来ました。

隣の市の施設からは、そちらの自治体とは様式が違うので書き直してくださいと電話があり、別の書類が郵送されてきました。もちろん書き直して返送しました。

ほとんどの施設は何も連絡がありませんでした。

腹が立ったのは、「こちらに面談に来てくれないと受付ません。来るまで保留扱いにします」と電話があったことです。

アンタの所は遠いぜ、こっちの住所を見ればわかるだろ~
くそ暑いのに、要介護3の老人を抱えて、そんなところまで行けるわけないだろうが!
アンタが来いよ!

アホンダラ!

そう心の中で毒づいたら、本当に来てくれた所がありました。

事業所別待機者人数がわかるサイト

このサイトには、各ホームの待機人数が出ていて超便利でした。

初めて探すときに、地域のどこに特養があるのかが地図や路線でわかって、とても助かりました。

かいごDB
http://kaigodb.com/

TOPページの下の特別養護老人ホーム(特養)→
地域から特別養護老人ホームを探す→知りたい都道府県
→ 市町村名から探す(路線・駅から探す)(地図から探す)→
各施設の案内

下が最も重宝したページです。

介護事業所比較(要介護): 施設: 待機者数が多い順
http://kaigodb.com/ranking/status_over-capacity_people/

ここから
地域で事業所比較を絞り込む
をクリックすると、都道府県の一覧が出てきます。
さらにクリックすると、市町村名の一覧が出ます。

特養・老健の待機者数です(入所申込者の数が入所定員から入所者の数を差し引いた数を超える場合、その人数)。と書いてありました。

特養に申し込むとき、とても重宝しました。

「特養入所マニュアル」

そして、住んでいる市と、隣の市の全ての特養に申し込みました。

施設の名前だけ空欄で申込書を作成し、必要部数をコピーしました。

あとは、施設名を記入、捺印し、切手を貼った封筒に入れて投函しました。

30部ほど送るのに、数日かかりました。

 

その頃、「特別養護老人ホーム(特養)の早期入所を実現する!」というサイトを見つけました。特養スタッフが本音を書いたサイトです。

その中に、「特養入所マニュアル」という情報商材がありました。
サイトの記事を全部読んでから、ダウンロード(有料)しました。
これがとても参考になりました。
http://blogs.yahoo.co.jp/toshiino107/folder/1065531.html?m=lc

 

 

施設見学 その2 特養

母は、夏の間は、熱中症になるので、外出を控えて昼寝ばかりしていました。

それでもしばしば熱中症になっていました。

老人の習慣で、生水を飲まない。
暑さ寒さの感覚が衰えて、真夏にオーバーを着たり、冬用のキルティングのシャツを着たり、布団の中にはアンカが3個。

真っ赤な顔をしてフーフー言っていたら、すぐに駆けつけて布団をはがし、氷やアイスノンで冷やします。
エアコンを最強にします。

それでもほとんど出歩かないので、かなり自由に施設見学ができました。

特養も2軒見学しました。

一つは市内で一番人気、待機者500人前後。
それなりに良い施設でした。
スタッフは穏やかでやさしく、入居者の表情も明るく、窓からの景色は自然が多く気持良かったです。

もう一つは、隣の市でそれなりに人気、待機者は数十人。
こちらも入れたら良いな~と思わせる雰囲気でした。

どちらもユニット形式でした。
多床室や従来型個室の方が安いのですが、そちらはどこも満床でした。

申込書類をもらってきて記入しました。

途中まで書いて、ひらめきました。
何も、見学したところだけ申し込まなくてもいいんじゃん。懸賞に応募するみたいに、手当たり次第申し込んでもいいんじゃないか~