特養では死はタブーでした。

特養に入所する人は要介護度が高く、最後までいる場合が多いと思います。
最近は、看取りに力を入れている特養が多くなりました。

2018年の介護報酬改定の注目ポイント!特養について

で、看取りの体制づくりが重視されています。

しかし、ですね。

私の母が入所している特養では、
毎年1回、本人とスタッフと家族が一同に介して(5名位)、現状報告と今後の方針を話合います。
やはり、月日と共に自立度が落ちてきて、いつどうなるかわかりません。看取りについても話題が出て来ます。

そこで、私が「いつ死んでもいいように、心の準備をしておきたい・・」的なことを言ったとたん、周りの空気が凍り付きました。

そして、ケアマネさんが、「お看取りの準備も必要ですよね~」と笑顔で言葉を言い換えたら、ホッとした雰囲気になったのです。

特養のスタッフさんたちは、どうやら家族からのクレームにピリピリしているようです。うっかり、「死ぬ」というと、家族に怒られるのでしょうね。
「死ぬ」「看取る」も、同じ現象なのに。

また、税理士に相続相談をするときは、「相続が発生する」と言います。

日本の社会は、死に対してオープンではありません。
縁起でもないとか、不吉とか、
しかし、動物も人間も、生まれたからには、必ず死にます。
このブログを書いている私も、読んでいるあなたも必ず死ぬのです。

これから大量死時代に突入するのに、気を遣いすぎるのもどうかと思います。