特養では死はタブーでした。

特養に入所する人は要介護度が高く、最後までいる場合が多いと思います。
最近は、看取りに力を入れている特養が多くなりました。

2018年の介護報酬改定の注目ポイント!特養について

で、看取りの体制づくりが重視されています。

しかし、ですね。

私の母が入所している特養では、
毎年1回、本人とスタッフと家族が一同に介して(5名位)、現状報告と今後の方針を話合います。
やはり、月日と共に自立度が落ちてきて、いつどうなるかわかりません。看取りについても話題が出て来ます。

そこで、私が「いつ死んでもいいように、心の準備をしておきたい・・」的なことを言ったとたん、周りの空気が凍り付きました。

そして、ケアマネさんが、「お看取りの準備も必要ですよね~」と笑顔で言葉を言い換えたら、ホッとした雰囲気になったのです。

特養のスタッフさんたちは、どうやら家族からのクレームにピリピリしているようです。うっかり、「死ぬ」というと、家族に怒られるのでしょうね。
「死ぬ」「看取る」も、同じ現象なのに。

また、税理士に相続相談をするときは、「相続が発生する」と言います。

日本の社会は、死に対してオープンではありません。
縁起でもないとか、不吉とか、
しかし、動物も人間も、生まれたからには、必ず死にます。
このブログを書いている私も、読んでいるあなたも必ず死ぬのです。

これから大量死時代に突入するのに、気を遣いすぎるのもどうかと思います。

後悔しない最期を迎えるには?口コミから探る介護施設の選び方

悩んで迷った末に、親を施設に入れたが、施設で亡くなったときの気持は?
あなたは、後悔しますか?
介護のほんね」サイトに寄せられた口コミを見てみました。

このサイトに寄せられた口コミでは、後悔している人はほとんどなかったです。
自宅ではできない手厚い介護と看取りに感謝しています。

中には少し悔やんでいる人の声も紹介されています。

後悔しない最期を迎えるには?口コミから探る介護施設の選び方
http://news.kaigonohonne.com/article/448

 

特養入所相談:特養とグループホーム、母にはどちらが良いのでしょうか

親を施設に入れるとき、頭ではわかっていても、これで決めてしまって良いのだろうかと迷うときは、こういう介護のサイトで相談すると決めるポイントがつかめるかもしれませんね。

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特養とグループホーム、母にはどちらが良いのでしょうか

以前、母の介護付き老人ホームの入所について相談させて頂きました。
色々あり、そちらには入所出来なかったのですが、

ここに来て 自宅近所の病院の建物内にあるグループホームと、つい2か月前見学した
開設10年の特養から入所の打診がありました。

母は認知症状も進行し、身体能力も衰え 昨年10月に要介護4になり、拒否等は多少ありますが、薬の調整などで、割に落ち着き、以前からの小規模多機能施設で、デイと泊りを最大限使い、お世話になっております。

現在は、1か月前に圧迫骨折、抑肝散によりカリウム値が低下したため、
弱い安定剤に変更したところ、呂律が回らなったり、身体の傾きや、元気がなくなるなどの症状が出ていましたが、ようやく薬の再度の変更で、回復して来ました。

圧迫骨折も少し 落ち着いて来たようで、歩行が少し出来るようになりましたが、
排泄は 全介助状態です。食事は なんとか一人で出来ておりますが、
私の事も自宅も、認識出来なくなっています。

この先 母は他にも病気を抱え、状態が良くなって行くとは考えにくく
介護の負担を考えると、特養にお世話になる方が良いのだろうか、
グループホームは雰囲気も良く職員の方の中には知っている方もいるので
安心感はあります。

特養も 明るい雰囲気で、すぐ近くに提携?病院がある等、良い印象でした。
特養の方はなるべく早く決めて欲しいようです。

双方の施設も 母の様子は見てもらい、現在の施設職員に話も聞いて頂いています。
再度、双方に詳細をきいてみますが、どんな点が重要でしょうか。

母の介護を主にしていた兄を亡くし、相談出来る兄弟などが居ません。
夫にも相談していますが、迷っています。

母が最期まで、なるべく穏やかに過ごせるところに入所させたいのですが
私も一生付き合わなくてはいけない持病もあり
出来れば無理なく寄り添っていければ良いのですが、
決めるのに、注意する事、重要な事等お教え下さい。
よろしくお願いします。

2018年01月12日 23:00

質問者 Bさん
介護対象者 :実母
認知症、要介護4
施設に短期入所中(短期施設をでた後は別居介護)

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介護の専門家からの回答1

こんにちは。
文面からは在宅介護はほぼできないと理解しました。
そうであれば、看取り対応ができる施設を選ぶべきでしょう。
施設によっては、看取り段階になって対応できず退所迫られる場合もあります。
また、入院した場合は施設にどのくらい期間在籍できるのかも伺いましょう。
1か月以上の入院で退所となる施設もあります。

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介護の専門家からの回答2

やはり、看取りの可否がポイントでしょう。
今より身体・生活レベルが低下した状況で、
途中退所を迫られる事を想定してください。
一時的には入院出来たとしても、退院後の
行き先に困る事になります。

考えたく無いとは思いますが、寝たきりになるのは、
そう遠くないと思われます。
最期まで穏やかに過ごしたいと望むのなら、
特養を選択する事が一般的かと思います。
特養は、年金収入や負担限度額認定証の有無、
居室の種類によって負担費用が大きく変わり
ますので、事前にしっかりご確認下さい。

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介護の専門家からの回答3

最期まで、となりますとやはり看取りがしてもらえるのかどうか、かと思います。
そうなってから転居は受け入れ側もなかなかないように思います。
もし最期に入院治療を希望されても一時的には入院できても回復すれば施設に戻らされますでしょうし、
看取りができるできないはポイントだと思います。
また通院は施設がしてくれるのか?も大事でしょうし、
金額は特養でしたらコミコミ価格でオムツ代など別途かかることはありませんが、グループホームではかかります。そうした費用も大事な見極めのポイントかと思います。

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介護の専門家からの回答4

グループホームは認知症の方がその人なりの日常生活を送る場所。
特養は介護を要する方のその人なりの自立した生活を目指す場所。
となります。
よってグループホームは医師・看護師の配置はありません。その代わりに皆で料理を作ったりの共同生活を営むので結構楽しそうです。
特養は医療・介護・栄養管理の体制が整えられています。比較的重度の方が対象です。長期利用向きだと思います。
両施設とも機能訓練をしますが特養の方が手厚い様に感じます。
日常生活を送るのが大変そうならばやはり特養が良いと思います。
長丁場の介護は費用も重要な点。両者を比較すると特養に軍配が上がります。
看取りは両施設共義務ではありませんが実施している所が増えている様です。
施設によるので要確認です。

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介護の専門家からの回答5

グループホームも特養も雰囲気は似ていますが、介護する(される)という点では特養の方が手厚いかと思います。

特養は基本的に要介護3以上の方しか入所できません。したがってそれなりに介護が前提とした方がほとんどです。

介護スタッフも介護(介助)には慣れているので安心感があります。
(グループホームのスタッフも同様ですが)

また、費用負担の点でも異なりますので、双方の施設スタッフに相談した方が良いかと思います。

また、身体状態が急変等した場合、特養では嘱託医がいますので、医師の指示を仰いだり、看護師が対応してくれます。医療機関受診となれば送迎車を出してもらえることも多いです。

これらの事を総合した上で判断されると良いかと思います。

少しでもお役に立てば幸いです。

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介護の専門家からの回答6

特養とグループホームは機能も違います。
また、金額も違います。

グループホームはお近くなんですね・・。
特養へもすぐに行けますか?

後は、入院時にかかる費用やご入院時の対応(〇ヶ月以上のご入院で退去扱いや往診・食費の発生など)

他には看取りができるのか・・最期はどうするのか・・などは確認をされた方がいいかもしれませんね・・。

面会時間が生活と合っているのか・・他には、体操など体を動かす機会があるのか、レクレーションや行事があるのか・・等も私が見学をする時には確認をしています。

見学は一度でなくても構いません、お食事の内容などもその時間に行かないとわからない事もありますので、何度か見学をされたり、お母様をお連れしてその時の反応などで決められてもいいかもしれませんね。

是非安心して任せられる施設を探されてくださいね。

くれぐれもお大事に。

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介護の専門家からの回答7

特養は入所のタイミングがズレると、その後、なかなか入れない可能性もあるのではないかと思います。もし、お断りを入れる際、入所の順番はどうなるのか、施設入所しているので、後になってしまうのか等を確認なさってみてはと思います。

また、グループホームでは今後、身体機能の低下、認知症状が悪化した場合、最後まで入所させていただくことが出来るかを確認なさってみてはと思います。

個人的には特養で入所順番が来たのであれば、特養入所が良いのではと思います。

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介護の専門家からの回答8

お母様の心身のご状況を拝読し、特養のほうがいいと感じました。
グループホームの生活はもうごらんになっているご様子ですが、
(グループホームにもよりますが、)認知症に特化した施設であり、活動性の高い方も一緒です。通院時にはご家族対応がされています。

お知り合いの方がいる心強さはおありかと思いますが、将来的にはいかがでしょうか?
グループホームは特養入所待ちの方もいる施設でもあります。

お声のかかった特養の雰囲気がいいのでしたら、またびびこ様のお体のことも考え、
特養のほうが落ち着いた生活が期待できそうに思います。

お母様にこういう生活をしてほしいと考えられている事への対応について、
よくおききし、お願いできることは率直にしていくことです。

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Bさんの返信:まとめ

自宅での介護は ギリギリだと 感じている時
双方から お話があり、入所のタイミングなのかと思っていました。

看取り等の確認は詳しく聞く事が出来、
特養入所の方向で 行きたいと考えております。

やはり 看取りは 重要なポイントなのですね。
看取りは どちらも して頂けるようでした。

今の段階では 特養の方が 母には良いかと思っています。
参考になる ポイントを教えて頂き ありがとうございました。

料金等は、特養もグループホームもユニットで個室ですが
随分違いますね。

入所のタイミングに ついては ケアマネにも 指摘されました。
沢山の方が 待っておられる事を考えると 大事なポイントですね。
適格な アドバイス ありがとうございました。

終わり

安心介護 介護のQ&A

『大往生したけりゃ医療とかかわるな』


『大往生したけりゃ医療とかかわるな』 (幻冬舎新書)
中村 仁一
幻冬舎 2012-01-28

数年前のベストセラー本です。
TVやラジオでも取り上げられていました。
私も読みました。

著者の中村仁一さんは72才(当時)、現役の医師です。
長年、老人ホームに勤務してきたので、年を取って死んでいく場面に数多く立ち会いました。

そして、15年前から「自分の死を考える集い」を始めました。
この本では、寿命のきたお年寄りに対する、過剰医療、人工延命の問題点についての考え方をまとめてあります。

中村先生が考える「医療の鉄則」です。

1.死にゆく自然の過程を邪魔しない。
1.死にゆく人間に無用の苦痛を与えてはならない。

日本人の医療に対する期待にはスゴイです。

・治療に関する思い込み度テスト
(信頼度テストともいう)

1.ちょっと具合が悪くなると、すぐ医者にかかる。
2.薬を飲まないと病気はよくならない。
3.病名がつかないと不安。
4.医者にかかった以上、薬をもらわないと気が済まない。
5.医者は病気のことなら何でもわかる。

6.病気は注射を打った方が早くよくなる。
7.よく検査をするのは熱心ないい医者だ。
8.医者にあれこれ質問するのは失礼だ。
9.医者はプロだから、自分に一番いい治療法を教えてくれるはず。
10.大病院ほど信頼できる医者がたくさんいる。

11.入院するなら大病院、大学病院の方が安心できる。
12.外科の教授は手術がうまい。
13.マスコミに登場する医者は名医だ。
14.医学博士は腕がいい。
15.リハビリはすればするほど効果が出る。

どうですか?あなたはいくつ思い当たりますか?
私は3.と15.でした。

最近はほとんど病院に行っていません。

去年は歯医者が一回、アレルギー外来(花粉症)が一回でした。虫歯が出来たのでそのうち歯医者に行こうかと思います。

中村先生は、若いときと年を取ってからは、医療にかかる考え方が違うと言います。
年を取ってからは、なるべく穏やかに死を迎える工夫をすることが大切だそうです。

たとえば、ガン検診の早期発見・早期治療は必要ありません。
中村先生はガン検診を受けないように努力しているそうです。
私も同感です。

先生のモットーは「治療の根本は、自然治癒力を助長し、強化することにある」です。
ですから、解熱剤や鎮痛剤を使ったことがありません。
これらを使うと、治りが遅くなるからです。

「 今やガンは2人に一人がかかり、3人に一人は死ぬ病気です」と言われていますが、ガンは老化現象ですから、高齢化が進めば進むほど、ガンで死ぬ人が増えるのはあたりまえです。
超高齢化社会では、全員がガンで死んでも不思議ではないのです。

よく、ガン検診で見つかったら手遅れだったと聞きます。
ガンが痛いなら、どうしてそんなになるまで気がつかなかったのでしょうか?
なんとなく感じていても、病院に駆け込むほどではなかったのでしょうね。

長生きも結構ですが、どんな状態で生きるかが重要です。
チューブや機械につながれて苦しみながら長生きしたいでしょうか。

「ガンで死ぬんじゃないよ、ガンの治療で死ぬんだよ」と先生はいいます。

・ガンにも老衰死コースがある。

先生も老人ホーム勤務になった当時は、ガンの末期は猛烈に痛むものと思い込んでいました。ですから、末期患者が来たらどうしようかとビビッていました。

しかし、年寄りの手遅れのガンに何例も出会っているうちに、余計な手出しをしなければ痛むことはないとわかってきました。そして、微笑みながら安らかな死を迎える人も多かったそうです。

これまでに70名ほどのガン末期患者を診ましたが、麻薬を使うほど痛んだケースは一例もありませんでした。

本人が高齢で、ほとんどぼけているので、家族の判断で、もう年だからこれ以上痛い苦しい思いをさせたくないとのことで、ほとんど何もしませんでした。

おかげで、ガンを放置した場合、どんな死に方をするかじっくり観察することができました。それで先生は「死ぬのは完全放置のガンに限る」と確信したのです。

私もこの本を読むまでは、老後に病気になったら病院で介護という拷問に会ってからでないと死ねないのだと思っていました。

この超高齢化社会では、、死は普通のことです。出来るだけ、手間もお金もかけず苦しまずに短期間で大往生したいものです。

特養での「みとり」推進-厚労省

特養での「みとり」を厚労省が推進する方針です。
これによって、みとりをする施設が増えていくことでしょう。
ますます、特養が終の棲家になるようです。

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特養での「みとり」推進=医療体制充実で報酬上乗せ-厚労省
2017/11/15

厚生労働省は15日の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の分科会で、特別養護老人ホームが医療提供体制を充実させた場合に報酬を上乗せする方針を示した。入所者の医療ニーズに応えるとともに、人生の最期を安心して迎えられるよう寄り添う「みとり」への対応を強化するのが狙い。2018年度介護報酬改定に反映させる。

特養には医師が常駐していないケースが多く、契約している地域のクリニックの医師らが要請に応じて施設に出向き、入所者の診療を行っている。厚労省は、医師が早朝や深夜に診療を行う体制を整えた施設への介護報酬を上乗せする考え。また、そうした施設が入所者を実際にみとった場合の報酬も手厚くする。 (C)時事通信社
https://medical.jiji.com/news/10573