[訓練の様子]
京都府伊根町で、警察、自治体、民間団体が共同で捜索する訓練が行われました。
全国に、このような体制が出来ると安心ですね。
認知症高齢者、ネットワークで捜索 京都・伊根で初訓練
【 2017年11月28日 13時16分 】京都府伊根町で27日、行方不明になった認知症の高齢者を警察や自治体、地元の民間団体などが情報を共有して捜す「SOSネットワーク」の検証訓練が初めて行われた。関係機関が行方不明者の迅速な発見に向けた連携態勢や手順を確認した。
府内各地で同ネットワークの取り組みが進んでおり、伊根町でも2015年に発足した。高齢化率が約45%と高い同町で機能を確かめようと、宮津署が実施した。同署と町、特別養護老人ホーム「長寿苑」(同町六万部)と伊根郵便局(同町亀島)が参加した。
訓練は、同署員が認知症の高齢男性にふんし、散歩に出掛けたまま行方不明になったとの想定。家族から連絡を受けた町職員が、男性の服装や身体的特徴を聞き取り、加盟団体に情報をファクスして捜索協力を依頼した。
約30分後、長寿苑の職員が不明者の特徴と合致する男性を施設周辺で見つけ、名前や年齢などを聞き取って役場に連絡。警察官に引き渡して保護した。
同署生活安全課の岩野一樹課長は「連絡は早かったが、情報伝達や行方不明者とみられる人への対応などで課題が見つかった。今後も研修などを行いたい」と話した。