父が亡くなってから数年間、母は一人暮らしでした。
私が独身になり、実家で二人暮らしが始まったのが2010年です。
少し言動がおかしかったのですが、もう年だからね~と笑っていました。
もうあの頃から少しずつ認知症が始まっていたのでしょう。
2014年になると、いよいよおかしくなってきました。
食事をあんパンやバナナですませたり、同じ物ばかり何回も買ってきたりするようになりました。
もの忘れ外来というのがあるから、行ってみようと話したら「あたしゃ、そんなにモウロクしていないよ~!」と怒ってずいぶん意地悪をされました。
それでもめげずに月に一回くらい、勧めていました。
「今はいい薬があって、頭がはっきりするらしいよ」
「頭が良くなる訓練もあるらしいよ」
とうとう、2015年4月ある日の朝、「そんなに言うなら、行ってみてもいいよ」と答えてくれました。
大急ぎで私の軽に乗せて、ちょっと離れた病院まで連れて行きました。
まだ、受付開始時間ではなかったので、駐車場で満開の桜吹雪を眺めながら数時間待ちました。
初めての病院で、年配の女医さんでした。
そこで、長谷川式の質問をされて、
母はほとんど答えられませんでした。
診断は「重度の認知症です」
診断書を書いてもらい、薬をもらって病院を後にしました。
この後、成年後見制度のこともからんでくるのですが、話が複雑になるので、母が特養に入るまでを書いてからにします。