介護現場 シニアに注目


徳島県の特別養護老人ホーム「ヒルズ」

人手不足の介護現場で、シニア世代の活用が試みられました。
徳島県の特養では、清掃、食事の片付け、寝具の交換など専門知識がなくてもできる作業が中心です。
去年11月から3ヶ月間、試したところ、意欲的な人が多かったので、4月からは15施設で50人採用の予定だそうです。

54~78才、平均年令は67才。
賃金は時給850円です。

グッドアイデアですね!
ヒマと体力をもてあましているシニア世代の有効活用。
そして、これからの自分たちの老後を考え準備をする参考になります。
この制度が全国に広まっていくといいですね。

 

介護現場 シニアに注目
2018年03月21日

 ◇県「助手制度」職員の負担軽減
 ◇清掃や寝具交換中心 15施設50人採用見込む
  ヨミウリオンライン

人手不足が懸念される介護現場で、作業の一部をシニア世代に担ってもらう県の「介護助手制度」が注目されている。特別養護老人ホームなどで、清掃や食事の片付け、寝具の交換など専門知識が不要な業務が中心。昨年11月から3か月間、試験的に雇用したところ、募集した30人を上回る38人が採用され、うち27人が継続雇用となった。働く意欲のある高齢者の関心は高く、県では4月以降、15施設で50人程度の採用を見込んでいる。(古市豪)

 試験雇用では、54~78歳が採用され、平均年齢は67歳。週16時間程度、徳島市や阿南市など6市町の12施設で1月まで勤務した。賃金は時給850円。県が研修費として3分の2を負担したが、助成がなくなった2月以降も、12施設で雇用が継続された。

 総務省の人口推計によると、2016年10月1日時点の県の高齢化率は31・8%で、全国で5番目に高い。高齢者が増える一方、介護職員は減少傾向にあり、県は、20年に574人、25年には1491人の介護職員が不足すると試算する。

 このため、県は専門的に介護を行う職員の負担軽減策として、シニア世代に着目し、昨年11月に同制度を創設。予想外にシニア世代の反応はよく、募集人数を上回る応募があった。

 特別養護老人ホーム「ヒルズ」(徳島市八万町)に勤める小松島市の勝瀬桂子さん(76)は「家でテレビを見ている時間がもったいない。まだ働いている方が生活に張りもある」と話す。

 同施設では、75歳以上の介護助手3人を採用。平日の4時間、清掃や室温管理の業務を行う。木村美和施設長(49)は「非常に助かっている。『もっと働いてもらいたい』と言う介護職員も多い」と語る。

 県長寿いきがい課は「勤務時間の折り合いがつかない人がいるなど課題もあるが、働き手と雇い手の双方を増やしながらうまくマッチングしていきたい」としている。

 県社会福祉協議会は23日、介護助手を雇用した施設関係者らによる成果報告会を開く。介護助手に関心のある人や雇用を希望する人が対象。問い合わせは同社協(088・654・4461)。

元記事
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokushima/news/20180320-OYTNT50280.html?from=ycont_top_photo