胃ろうについて

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『「平穏死」10の条件』に胃ろうの話が出てきました。

食べられなくなると、多くの場合、胃ろう点滴で延命させられます。
それは本当に必要なのでしょうか?
返って、本人を苦しめているのではないでしょうか?
本人は、静かに穏やかに向こうに行きたいのではないでしょうか?

父も最後は胃ろうを作られました。
点滴もされ、何も食べられず、何も飲めずに亡くなりました。

葬儀後、母はそのことで後悔して2年ほどウツ状態になりました。
「おとうさんは苦しかっただろうね」
「あんなことしなければ良かった」

そこで、胃ろうについて調べてみました。

胃ろうとは メリットや介護方法
安心介護より 要点抜粋
http://ansinkaigo.jp/knowledge/3260
胃ろうとは

内視鏡を使って胃に空けた小さな穴のことを「胃ろう(PEG)」と呼びます。嚥下障害や認知症などが原因で口から食べ物を食べられない人、あるいは嚥下性肺炎を起こしやすい人が、直接胃に空けた穴から水分や栄養を摂るための手段です。

メリット
・長期に渡って栄養管理が可能
・介護する側の負担が軽い
・高齢者の死因となりやすい肺炎のリスクを解消できる
・洋服を着れば外からはわからないので外出しやすい

デメリット
・体力が低下していると合併症を起こすリスクが高い
・胃ろう周辺の皮膚がただれる
・胃ろう専用の栄養剤が高額のため費用がかかる
・認知症などの場合、自分でカテーテルを抜いてしまう

胃ろうの手術
・胃ろうの手術は内視鏡を使って、10〜15分程度で行われます。
体への負担はかなり少ない手術です。

胃ろうに関する疑問・質問
・経口摂取に戻すことはできるか?
胃ろうをしていても、摂取訓練や嚥下トレーニングを続けることで経口摂取に戻すことが可能です。諦めずトレーニングしましょう。

・入浴は可能か
特別な保護の必要がなく、そのまま入浴できます。

延命のために、胃ろうをするか、しないか、本人の意識がしっかりしているうちに確認しておきたいものですね。

『「平穏死」10の条件』

 

「平穏死」10の条件 「平穏死」10の条件
長尾 和宏
ブックマン社 2012-07-30
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by G-Tools

『「平穏死」 10の条件 胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか? 』
2012/7/14
長尾 和宏 (著)

内容紹介

胃ろうを勧められたけど造るべき? 拒否したらどうなるの?
在宅医療に切り替えたいけど、病院は許してくれるの?
抗がん剤をギリギリまで打つことに意味はあるの?
食べたら死ぬよと言われたけど、最期くらい、食べてもいいのでは?
大病院のお医者さんには聞きづらい、あんなことやこんなこと。
その答えが本書に!

出版社からのコメント

あなたが、もしくはあなたの親が、不治かつ末期の状態になり、口から食べられなくなったり、飲めなくなったりした時、病院ではどんな治療が待っているか知っていますか?
死を先延ばしにするだけの延命治療で、よけいに苦しむケースがなんと多いことか!
500人を在宅で看取った現役の町医者だから言える、大病院の先生が教えてくれない、死ぬときの本当のこと。
Amazonより
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
著者は尼崎市でクリニックを開業しています。
365日24時間診療です。

インターン時代を含めると1,000人以上を看取りました。
その体験から、平穏死についての考え方をユーモアたっぷりに書いています。

私の父は88才で入院したら、胃ろうを作られ、水を飲んだらいかんと口の中にプラスチックを入れられて末期の水も飲めずに亡くなりました。
この本を読んでいたら、父にあんな苦しい思いをさせずに、自宅で穏やかに亡くなることが出来たのではと、悔やまれます。

本書は主に在宅を勧めていますが、それは病院に入院すると医者の意向が強くて家族の意見を通すことが難しいからです。
死にそうになるとつい慌てて救急車を呼びたくなるのですが、それもよく考えるようにと書いてあります。

死を迎えるときの様子など、具体的で、参考になります。

石飛幸三医師の特養で死ぬこと・看取ること

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石飛 幸三(いしとび こうぞう)

終末期の胃ろうなどの行きすぎた延命治療の是非について問題提起し、ベストセラーとなった『「平穏死」のすすめ』の著者が、特養での“看取り”を語り尽くします。
穏やかな最期を迎えるためにどうすればよいか?
職員と家族の関係はどうあるべきか?
これからの特養の使命とは?
施設で働く介護、看護職に贈る「看取り」の医師からの熱いエール!

けあさぽのサイトより

石飛医師は血管外科医として活躍後、特別養護老人ホーム・芦花ホーム常勤医になりました。

そこでの出会いや体験が、今までとは全く違った生死感を持つようになったのです。

長いですが、特養の内部事情もわかって参考になります。
ぜひ読んでみてください。

第1回から第12回までの連載記事です。

http://www.caresapo.jp/senmon/tokuyou

相談:特養から別の特養へ移ることは可能でしょうか?

ansinkaigo

安心介護の相談からです。
読みやすいように編集してあります。

母の為に!!特養から特養に移りたいのですが一旦断られました。
移る手段はありますか??

要介護5の母が今年4月から特養に入っています。
それまで一年間自宅介護してきたのですが、介護をしていた父が倒れ、完全介護ができなくなったので、急きょおじいちゃんの時にお世話になっていた近くの特養に入りました。

そして、最近新しくできた特養を見学に行ったり、話を聞きに行ったりして、これからの母の生活場所を今の特養から変えてあげたいと思うようになりました。

今の所は、トイレをお願いすれば嫌な顔で仕方なさそうに来て、『さっき聞いたときにちゃんとしてくださいよ』みたいな感じで言われたり。
一人で寂しいのでテレビつけてて下さいと言っても私が行った時についていたためしがないし。

最近母は、トイレ行きたいけど言いにくいのでオムツにするようになってきました。
そこで、新しくできた特養の見学に行き、話を聞いたり、そこにいるスタッフさんともお話ししたりしましたが、考え方、接し方がとてもよく、移動させてあげたいと思うんです。

でも、この前新しい特養の方が母に会いに来て、審査??にも母の話があがったらしいのですが、いまはひとまず特養に入っていて緊急性がないという事で移動できないという事でした。

そこで質問なんですが、今の特養を一旦出れば、新しい所にはいれるのですか?
今の所で母はこれから暮らしていくとなると、私たち(私と姉)はつらくなってしまいます。

まだ64歳の若さで認知症もなく、体が不自由になっています。胃ろうも作りましたが、自宅介護を始めた途端にご飯も食べれるようになり、今では水分もきちんととれるので胃ろうは使っていません。

あとの余生、母には少しでも楽しく過ごしやすい場所で暮らしてほしいと思っています
みなさん良いアドバイスを是非よろしくお願いいたします。
2013年06月14日

質問者  hi-  さん
介護対象者    :実母
認知症の有無    :なし
要介護度    :要介護5
介護状況    :介護対象者が長期施設入所中

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回答:専門家(介護福祉士他)

特養の入所基準

お住まいの地域によっても多少違う部分もありますが
概ね次の点が評価され、入所判定が行われています。

・本人の状況(要介護度)
・介護の必要性
・家族等介護者の状況
・入所申し込みからの期間

現在、特養に入所しているということは、
介護者がいて必要な介護を受けられている状態と判断されますので
緊急に入所する必要性としては低くなるのかと。

入所している施設の上記のトイレの際の対応は、
厳しく言えば虐待にもあたります。
ですが、大切なお母様をもうしばらく入所させる必要があるなら
しばらくは穏便に相談員やケアマネジャーに
このように対応してほしいが…と相談することが妥当かと思われます。

また、一時在宅介護ができる介護力と環境があるのであれば、
自宅にて次の施設への入所を待つ方法も。
ただし、いつ次の施設に入れるかという保障がないため
長期に及ぶことも考えなければなりません。

2013年06月14日

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回答:専門家(介護福祉士他)

申し訳ありませんが思うように特養間の移動は出来ません。

入所するときに全ての条件を承知しておくべきです。

介護のスキル、人員配置、経営理念などを比較して、また入所中のご家族からの口コミなど情報収集をしないといけません。

元のように元気になって食べる事がしっかり出来、歩く事も頑張れる様になったとすれば、特養に入所しているべきではなく、在宅に戻りなさいとも言えます。

リハビリを進める事で、改善できるのなら退所され在宅なり、あるいは、リハビリを受けられる老健を利用され、在宅に戻れるように考える方が前向きではと思います。

2013年06月14日 19:53

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回答:専門家(ケアマネ)

64歳、まだお若いですね。
何らかのご病気をお持ちと思いますが、今後の生活がより穏やかとなります様、回答させていただきます。

施設入所の場合、まず、医療面の処置が行えないという理由で面接すら行えない可能性あります。
胃ろうとの事ですが、現在は経口摂取が行えているとの事ですので、誤嚥に注意しながら、継続されるとよいと思います。

施設の変更をお考えとの事ですが、特養から特養への移動というのは、私の地域ではほとんど事例がありません。

既に居所があるとの事となりますので、「より環境がよい場所へ」という理由だけでは、数年先も入所できない可能性が高いです。

また、新しい施設ですと、内装等がとても綺麗な為、そこで働く職員もよくみえてしまう事もあります。ユニフォームなども新品ですし。
一応の注意事項としてお書きさせていただきました。

新しい施設の費用はいかほどでしょうか。
最近の特別養護老人ホームは、有料老人ホームよりと費用が変わらないところもありますので、費用面がクリアできるのであれば、有料老人ホームも選択肢にいれてもよいものと思います。

また、一旦自宅に戻った場合ですが、入所できる可能性は増えるかもしれませんが、数年間入所できない場合も多いと思います。
その間の介護は可能でしょうか。

・待機期間
・介護度
・緊急性
・独居か否か
・ケアマネや相談員の記載する特記事項

などで、入所できるか否かがきまります。

自宅介護も長期間は困難、今の施設も出たいという事であれば、一旦有料老人ホームへ入所し、新しい施設の部屋があくのをお待ちになるのも、ひとつの案です。
有料老人ホームから特別養護老人ホームというのは、一般的にある事例です。

有料老人ホームを一時的な居所とする場合は、一時金のない場所をお選び下さい。
2013年06月14日 21:58

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応援・体験談・アドバイス

まだお若いのにお母様の為に,頑張っておられますね。
私も同じ状況なら,母を移らせる為に,奔走すると思います。

要介護5とのことですが,今回の文面にケアマネさんの姿が
見えないのですが,ケアマネさんのご意見はどうだったのでしょうか。

特養の入りにくさなども,地域によって違うと思うのですが
その地域でお仕事なさっているケアマネさんなら,良くご存知だと
思うのです。

私だったら,担当ケアマネさんに,移らせたい熱意を話して
実際にどう動けばいいかアドバイスしてもらうかもしれないと
思いました。

新しい特養に移れることを祈ってます!!!
頑張って下さい。

2013年06月14日

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回答:専門家(ケアマネ)

お母様の年齢で特養はお辛すぎます。
一日も早く在宅の方法を考えてあげてください。
地域の包括支援センターが相談にのってくれます。

私の母も遠方で一人暮らしをしていました。
呼び寄せても地元が良いと頑張り、94才で今年亡くなりました。
特養にもお世話になりました。

在宅でもいろいろサービスがあります。
これから30年以上の生活を考えてあげてください。

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質問者の返信(まとめました。)

姉は近くに住んでいますが一人で三人の子を育てていて、私は実家から車で一時間の所に住んでいて、子供もいるため毎日通うことが難しく。。。
子供の夏休み期間に合わせて、一度退所させようかとも考えました。
でも期間が分からないですよね。
とにかく今はともすけさんの言う通り、ケアマネの方に言って穏便にしておこうと思います。
姉の方が私以上に母の気持ちを考える人で、姉が本当につらそうにしているのがさらにつらいところです。

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皆さんの応援、アドバイスって本当に心強いですね!
今の特養のケアマネさんには相談せずに他を探していました。
他を探すと言うと、ケアマネさんはいい気がしないのでは?と思い、面談に来ると決まってから言いました。
また他を探してもみますが、今のとこのケアマネさんにもハッキリと事情を話して相談してみます。
アドバイスありがとうございます。

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みなみんさん、ありがとうございます。
入所するときは自宅で介護できる状況ではなかったので、ひとまず今まで祖母の時代からお世話になっていたホームに入所させてもらいました。
また落ち着いてから次の段階を考えればいいと言うケアマネさんの言葉から、違う特養に移ることが難しいとは考えもしませんでした。
そこが勉強不足だった点だと思います。
ケアマネさんとちゃんと話をして決めていきたいと思います。

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他にも色々な方法を考え、父母がともに生活できる場を見つけていきたいと思います。
やっぱり緊急性がないというところが一番大きな点かな~と思います。
アドバイスありがとうございます。

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マチルダです。
地域や特養によって差があるようですね。
絶対認めない施設もあれば、事情によって考慮してくれる施設もあります。

私が、ある特養の施設長さんから聞いた話です。
身よりのない男性が入所してきたが、どうしてもその施設になじめなくて、暴言や暴力もあったので、同じ地域の特養に訳を話して預かってもらった。

一ヶ月後に見に行ったら、別人のように穏やかになっていてビックリしたそうです。

素人考えですが、絶対移れない訳ではないようです。
しかし、64才で認知症もないのに、特養は辛いですね。
特養の平均年令は85才くらいです。
ケアマネさんと相談して、各種介護サービスを利用して
在宅介護できたらいいですね。