厚労省、介護ロボット室を新設 専門家9人も起用

人手不足の介護業界に、介護ロボットの導入を本格的に研究することになりました。
重労働の分野はロボットに任せて、人間スタッフは高齢者のふれ合いや話し相手になれるのが理想的ですね。
私がお世話になる頃にはどこまで進んでいるのでしょうか。

厚労省、介護ロボット室を新設 専門家9人も起用

2018年03月31日

 厚生労働省は、介護現場向けロボットやセンサー機器の開発、活用を進めようと「介護ロボット開発・普及推進室」を設置する。併せて工学やリハビリテーションなどの専門家9人を参与として起用し、態勢の強化を図る。設置は4月1日付。

 入浴や移動の介助など介護は重労働で、家族や施設職員の負担軽減のほか、高齢者本人の生活の質向上に向け、ロボットの開発が進んでいる。慢性的な人手不足への対応策としても期待される。

 ロボット推進室は職員10人から成り、参与は諏訪基・国立障害者リハビリテーションセンター研究所顧問ら。これまでは経済産業省が主に開発を、厚労省が普及を担当していたが、両省間で人事交流も行い、連携を強める。

 政府は介護ロボットの市場規模を2020年に約500億円に拡大することを目指している。厚労省は「現場のニーズを踏まえ、実用性の高いロボットの開発を進めたい」としている。

 18年度の介護報酬改定で厚労省は、人手が薄い夜勤帯の業務効率化のため、見守りセンサーを導入した特別養護老人ホームを評価する仕組みを新設した。

元記事は岐阜新聞Web
https://www.gifu-np.co.jp/news/zenkoku/CO2018033126159183.html

 

シルバー人材センターの活用も必要です。

先日、特養でシニアを活用する記事を書きましたが、シルバー人材センターでも特養のお仕事を受注しているところがあります。

下は横浜市港南区の例です。

字が小さいですが、勤務先は特養・ケアハウス
仕事の内容は

お弁当の配達
病院への送迎
施設内の雑務、清掃、洗濯物の管理

時給 956円、交通費実費支給
シフト制 週3日、9:00~18:00、9:30~18:30
(高齢者には勤務時間長いですね。)

全国あちこちのシルバー人材センターで、会員を募集しています。
シニアで60才以上の健康な方なら、お住まいの自治体にあるシルバー人材センターに登録できます。会費がかかります。年間2,500円くらい。

どんな仕事があるか
(特養や施設の仕事を集めてみました。
センターによって仕事の種類はかなり異なります。)

特別養護老人ホームの入所者の洗濯・室内清掃
特別養護老人ホーム入所者の食事介助
高齢者共同生活施設の宿直・日直
デイサービス利用者の送迎

こういう人材の活用も必要ですね。
会費を払っても働く意欲のある人たちです。
有効活用して欲しいと思います。


シルバーしごとネット
https://shigoto.sjc.ne.jp/index.jsp

公益法人
全国シルバー人材センター事業協会
http://www.zsjc.or.jp/

介護現場 シニアに注目


徳島県の特別養護老人ホーム「ヒルズ」

人手不足の介護現場で、シニア世代の活用が試みられました。
徳島県の特養では、清掃、食事の片付け、寝具の交換など専門知識がなくてもできる作業が中心です。
去年11月から3ヶ月間、試したところ、意欲的な人が多かったので、4月からは15施設で50人採用の予定だそうです。

54~78才、平均年令は67才。
賃金は時給850円です。

グッドアイデアですね!
ヒマと体力をもてあましているシニア世代の有効活用。
そして、これからの自分たちの老後を考え準備をする参考になります。
この制度が全国に広まっていくといいですね。

 

介護現場 シニアに注目
2018年03月21日

 ◇県「助手制度」職員の負担軽減
 ◇清掃や寝具交換中心 15施設50人採用見込む
  ヨミウリオンライン

人手不足が懸念される介護現場で、作業の一部をシニア世代に担ってもらう県の「介護助手制度」が注目されている。特別養護老人ホームなどで、清掃や食事の片付け、寝具の交換など専門知識が不要な業務が中心。昨年11月から3か月間、試験的に雇用したところ、募集した30人を上回る38人が採用され、うち27人が継続雇用となった。働く意欲のある高齢者の関心は高く、県では4月以降、15施設で50人程度の採用を見込んでいる。(古市豪)

 試験雇用では、54~78歳が採用され、平均年齢は67歳。週16時間程度、徳島市や阿南市など6市町の12施設で1月まで勤務した。賃金は時給850円。県が研修費として3分の2を負担したが、助成がなくなった2月以降も、12施設で雇用が継続された。

 総務省の人口推計によると、2016年10月1日時点の県の高齢化率は31・8%で、全国で5番目に高い。高齢者が増える一方、介護職員は減少傾向にあり、県は、20年に574人、25年には1491人の介護職員が不足すると試算する。

 このため、県は専門的に介護を行う職員の負担軽減策として、シニア世代に着目し、昨年11月に同制度を創設。予想外にシニア世代の反応はよく、募集人数を上回る応募があった。

 特別養護老人ホーム「ヒルズ」(徳島市八万町)に勤める小松島市の勝瀬桂子さん(76)は「家でテレビを見ている時間がもったいない。まだ働いている方が生活に張りもある」と話す。

 同施設では、75歳以上の介護助手3人を採用。平日の4時間、清掃や室温管理の業務を行う。木村美和施設長(49)は「非常に助かっている。『もっと働いてもらいたい』と言う介護職員も多い」と語る。

 県長寿いきがい課は「勤務時間の折り合いがつかない人がいるなど課題もあるが、働き手と雇い手の双方を増やしながらうまくマッチングしていきたい」としている。

 県社会福祉協議会は23日、介護助手を雇用した施設関係者らによる成果報告会を開く。介護助手に関心のある人や雇用を希望する人が対象。問い合わせは同社協(088・654・4461)。

元記事
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokushima/news/20180320-OYTNT50280.html?from=ycont_top_photo

目次9

20
タレント、ドロンズの大島直也さんの介護体験2018年3月20日
19
入所中の母が転倒、施設での事故2018年3月13日
18
南伊豆町の特養「エクレシア南伊豆」は現代の姥捨て山か?2018年3月5日
17
「母親に、死んで欲しい」: 介護殺人・当事者たちの告白2018年2月27日
16
【動画】世界はもう気づいている。日本は大惨事に陥るだろう 2018年2月26日
15
特養相談:帰宅願望の悩みあれこれ2018年2月25日
14
誤嚥性肺炎防止のウエアラブル機器、まもなく製品化2018年2月20日
13
特養ホーム入所者17人に骨折やあざ 京都・宮津市2018年2月17日
12
入居しやすくなった「特別養護老人ホーム」は死去まで750万円2018年2月15日
11
後悔しない最期を迎えるには?口コミから探る介護施設の選び方2018年2月2日
10
サ高住入居、所得が足りなくても一部自治体は家賃補助を実施2018年1月30日

「看取り介護」を提供している特養、老健は約7割を突破! 課題はスタッフへの研修と精神的負担のケア2018年1月25日

特養入所相談:特養とグループホーム、母にはどちらが良いのでしょうか2018年1月23日

要介護認定の申請、全てスマホで 来年度から着手2018年1月17日

特養「ベッド買い」が横行 自治体、補助金で入所枠確保2018年1月14日

特養の「ベッド買い」は不適切2018年1月14日

『大往生したけりゃ医療とかかわるな』2018年1月9日

介護ヘルパー、耐えられないのは「シモの世話」が理由ではない2018年1月4日
認知症高齢者の捜索をネットワークで初訓練【京都府】2018年1月3日

入所調整基準の点数、新宿区の場合2017年12月27日

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タレント、ドロンズの大島直也さんの介護体験

最近、有名人やバリバリ仕事をしている人の介護体験の本や手記が増えています。タレント大島直也さんのお母様の場合をご紹介します。

独り暮らしの母親にガンが見つかる
ガン治療専門病院のそばのアパートに引っ越す
うつ病になった
デイサービスに通う
在宅の限界を感じて特養に入所
81才で亡くなる。

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[大島直也さん]「孝行を…」番組断り介護
2018年3月18日

タレントで元お笑いコンビ「ドロンズ」の大島直也さん(46)は昨年7月、母のいくよさんを81歳で亡くしました。がんが見つかってから約1年半の間、芸能界の仕事をほとんどせずに介護を続けました。「親孝行をしたかったが、介護がこんなに大変だと思わなかった」と振り返ります。

「介護は話を聞いてくれる人がいないと自滅してしまう。私は兄姉が支えてくれました」

「定期健診に引っかかったので、一緒に病院に行ってほしい」。
2015年12月、母から電話がありました。

母は、04年に父が他界してから、神奈川県の自宅で一人暮らしをしていました。それまで大きな病気をしたことはなかったので、びっくりしました。色々な検査をした結果、16年2月に肺がんと診断されました。ステージ4で、腰骨にも転移していました。

当時は、久しぶりにテレビのレギュラー番組の仕事が決まり、意気込んでいるときでした。しかし、介護が始まると、長時間拘束されたり地方に行ったりする仕事は難しい。兄と姉は遠方にいる。悩みましたが、「母を一人にしたくない」と思い、芸能の仕事は断ることにしました。

大島さんは、がん治療の専門病院に通いやすい所にアパートを借りた。いくよさんと2人で暮らし、介護生活が始まった。

母はもともと社交的で、老人クラブにも参加していました。しかし、引っ越しをしてからは、急に引きこもるようになってしまいました。友人から電話があっても「二度と電話しないで」と言って電話を切ることもありました。買い物も一人では行かず、いつも私が付き添いました。

やがて、身の回りの世話の全てを、自分勝手な思い付きで、私に言いつけるようになりました。イライラが募り、ついきつく当たることもありました。

ある日の朝、「何時に帰ってくるの」と聞かれたので、「遅くなる」と答えました。すると、「帰ってきたら死んでるかもしれないから」と言われました。思わず顔を母に近づけて、「どんな気持ちになるか分かっているのか」とどなり、手で床をたたきました。

「母が心配で自分から始めた同居なのに」と、自己嫌悪に陥ることも度々でした。16年の夏頃に分かったことですが、母はがんになったショックから、反応性うつ病を発症していました。

大島さんは「このままでは2人とも自滅する」と考え、地域包括支援センターに相談に行った。ケアマネジャーからは、デイサービスを利用するように勧められた。

母はデイサービスに行くのを嫌がりましたが、ケアマネジャーから「引きこもってばかりもよくない」と説得されました。実際に通い出すと、結構楽しそうでした。

しかし、腰の痛みがひどくなり、外出もままならなくなりました。自分でできることがどんどん減りました。つたい歩きができなくなり、ハイハイするようにしか移動ができなくなりました。

私がコールセンターのアルバイトから帰ると、ツーンとした 糞尿 の臭いがすることも増えました。おむつをずらしてしまうので、布団の周りが便だらけのことも。片付けをしながらも、「こんな生活がいつまで続くのか」と不安で仕方なかったです。

いくよさんは17年1月、放射線治療のために入院。その後は、自力での生活は困難になり、大島さんは自分だけの介護に限界を感じたという。いくよさんは同年4月、特別養護老人ホーム(特養)に入所した。

特養には正直、暗いイメージがありましたが、そこは、とてもきれいな施設でした。さみしくないようにと、花を飾ったり父の遺影を置いたりしました。私も2日に1回は会いに行きました。

母は次第に食事ができなくなりました。同年7月には、特養の担当者から「 看取 りと葬儀の準備をした方がいい」と言われました。母の回復を願って会いに行く一方で、「少しでもいい形で送り出したい」と葬儀の準備を進める。まるで自分が2人いるような感覚でした。

亡くなる数日前には、特養から連絡を受け、姉も駆けつけました。交代で特養に寝泊まりをし、見守り続けました。最後は、苦しむことなく旅立ちました。介護が終わり、ほっとした気持ちと、もっと色々できたことがあったかもという気持ちがあります。

いまは芸能界の仕事に戻りました。しかし、介護の体験を伝えたい気持ちもあり、介護者の支援活動に参加するようにもなりました。

介護は本当に大変なことですが、介護している人がつぶれてしまったら終わりです。実際に、悲しい事件も耳にします。自分の生活を大切にすることで、人にも優しくなれる気がします。(聞き手・加藤亮)

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180312-OYTET50102/
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