介護の方針を持ちましょう。

親の介護が必要になったら、どのような介護をしたいのか、どのような看取りをしたいのか、方針をしっかり立てたいですね。

そうでないと、周りの人の意見に左右されて、あれをしてみたら、これが良いかもとウロウロしてしまいます。

時間とお金をムダに使ったあとで、ああすれば良かった~、こうすれば良かった~と悔やむことになります。

私の場合:
基本方針は、看取りの時は、親の気持ちを大切にすること。
元気なときから、「延命措置はしないで欲しい」と言っていましたので、そうするつもりです。
認知症なのに、1分1秒でも長く生きさせることは無意味だと思います。
苦しまずにすーっと逝って欲しいです。

介護未経験者の子供が苦労して介護するより、出来るだけプロにお願いしたい。

葬式やお墓、法事には、お金をかけない。
出来たら豪勢なお葬式をしてあげたいですが、残された家族のこれからの生活を重点におきたいです。
本人も「格安葬儀で良いよ」と日頃から言っていました。

介護のために、離職したり、他の家族を犠牲にしない。
これも当然ですよね。

このような基本姿勢をつらぬいて、後で後悔しないようにしたいと思います。
余計な口出しをするのは、責任のない遠い親戚や友人が多いです。
それに振り回されて、辛い思いをしたくありませんよね。

特養では死はタブーでした。

特養に入所する人は要介護度が高く、最後までいる場合が多いと思います。
最近は、看取りに力を入れている特養が多くなりました。

2018年の介護報酬改定の注目ポイント!特養について

で、看取りの体制づくりが重視されています。

しかし、ですね。

私の母が入所している特養では、
毎年1回、本人とスタッフと家族が一同に介して(5名位)、現状報告と今後の方針を話合います。
やはり、月日と共に自立度が落ちてきて、いつどうなるかわかりません。看取りについても話題が出て来ます。

そこで、私が「いつ死んでもいいように、心の準備をしておきたい・・」的なことを言ったとたん、周りの空気が凍り付きました。

そして、ケアマネさんが、「お看取りの準備も必要ですよね~」と笑顔で言葉を言い換えたら、ホッとした雰囲気になったのです。

特養のスタッフさんたちは、どうやら家族からのクレームにピリピリしているようです。うっかり、「死ぬ」というと、家族に怒られるのでしょうね。
「死ぬ」「看取る」も、同じ現象なのに。

また、税理士に相続相談をするときは、「相続が発生する」と言います。

日本の社会は、死に対してオープンではありません。
縁起でもないとか、不吉とか、
しかし、動物も人間も、生まれたからには、必ず死にます。
このブログを書いている私も、読んでいるあなたも必ず死ぬのです。

これから大量死時代に突入するのに、気を遣いすぎるのもどうかと思います。

介護はプロに任せるべし!子供が離職して同居、全面的に親の介護に取り組むことには反対!

年老いた親に介護が必要になったとき、
まず考えるのは、
子供である自分がお世話をしたいと思うのが普通ですね。

しかし、親はどんどん自分で出来ることが少なくなり、
おまけに認知症になり、
一日中、目を離せなくなります。

仕事にも出られず、買い物も行けず、
夜も眠れず、
自分の生活がなくなります。

私の場合もそうでした。

この医療系自営業者、スギポンさんの記事では、
その葛藤をズバリ、気持よく表現してくれています。

ぜひ、読んでみてください。
そして、出来ることから、少しでもプロに任せるようにしましょう。

親はいずれあの世に帰りますが、
子供はまだまだ生きなければなりません。

介護はプロに任せるべし!子供が離職して同居、全面的に親の介護に取り組むことには反対!
スギポンさんのブログ
https://sugipong.com/20171229kaigo/

 

これからは、外国人介護士が活躍する時代です。


〈横浜で介護福祉士の研修をしている二人のベトナム人女性〉

今年入職のベトナム人介護福祉士が即戦力として活躍中!2018.5.7
産経ニュース
・ニュース要約

昨年(2017年)9月に改正入管難民法が施行され、日本で介護福祉士の資格を取得すれば在留資格を得られるようになりました。

ベトナム人介護福祉士グエン・ティ・ホン・シンさんは、その初めて行われた国家試験で合格し、社会福祉法人愛宕福祉会(新潟市北区)に入職しました。
現在は、新潟市北区の「特別養護老人ホーム愛宕の園」で活躍しています。

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猛烈な人手不足が進む中、これからは外国人介護士が活躍しそうです。
しかし、課題もあります。

産経ニュース 2017.11.1
外国人実習制度に11月から「介護職」追加 最長5年、年明けにも入国始まる

働きながら日本の技術を学ぶ「外国人技能実習制度」に11月1日から介護職が追加される。在留資格に「介護」を追加する改正入管難民法も9月に施行されており、介護現場に外国人が増える見通し。在留は最長5年で、実際の入国は年明けになる。

外国人技能実習制度は平成5年に導入され、利用者は年間約20万人。農業や漁業など現在約70ある技能実習の職種に介護が追加されれば、人を相手にするサービスは初めてとなる。介護ではトラブル防止のため、一定の日本語能力を実習要件にした。

介護分野への広がりに、「職員を募集しても集まらず、外国人は貴重な人材」(浜松市の介護施設)と期待する声も多い。厚生労働省の推計では2020(平成32)年度に約20万人、25年度に約37万人の介護施設の担い手が不足する。

政府内ではベトナムから3年間で1万人程度の受け入れを目指すとの意見もある。だが、制度の本来の目的は発展途上国に日本の優れた技術を移転することであり、厚労省福祉人材確保対策室は「結果的に担い手が増えることもあるが、需給ギャップを埋めるために制度を活用するわけではない」としている。

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今後の課題と希望

外国人の新人教育はどうする?
現場のスタッフは忙しくて、新人の教育まで手が回らないだろう。研修システムの構築が必要。

日本人スタッフとのバランス、労働条件、給与は、
同じ仕事しているのに、外国人だからというだけで、安くする?

言葉の問題、認知症や言葉の不自由な高齢者の言葉が理解出来るか?

単純労働ではないので、その場その場で臨機応変に対処しなければならないが、未熟な外国人スタッフに出来るかどうか、心配。

などなど、問題は山積みですが、希望もあります。

それは、アジアの若者たちは、大家族貧しい家庭の出身が多いということです。
彼らは幼い時から人の世話になれていて、面倒見が良く、明るく優しい性格の人たちが多いようです。
私も、最近アジア諸国に旅行して、それを実感しています。

孤独で寂しい高齢者の気持ちに寄り添うことが出来るだろうと期待したいところです。

特養相談:入所中の事故死の損害賠償請求

認知症の方は何をするかわかりません。
特養での事故にはスタッフさんたちも気をつけていますが、起きた場合、どう対応したら良いのでしょうか。弁護士の回答です。

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質問です。施設に損害賠償の請求は出来るのでしょうか?

認知症の母が特別養護老人ホームに入所中に、台所にある洗剤を誤飲しその後救急病院にて亡くなりました。
施設に損害賠償の請求は出来るのでしょうか?

Sさん
2014年06月16日

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みんなの回答
弁護士1

不可抗力で会ったのか、あるいは、相手側の過失といえるのか、詳細が分からなければなんとも言えませんが、まずは、相手方に書面で、今回の詳しい経緯と説明を求めるべきでしょう。そして、相手の回答を書面で貰ってから、一度弁護士に相談に行かれるべきでしょう。
できれば医療問題に詳しい弁護士を地元の弁護士会等に紹介してもらう等が良い方法かと思います。

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弁護士2 

なぜ飲むような場所にあったのか、病状がどうだったのか、など、様々な要素の積み重ねにより判断されることになりますので、なかなか即答のできない問題です。
できるかぎり資料を集め、弁護士に相談した方がいいでしょう

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Sさん (質問者)
お返事ありがとうございます。
やはり一度弁護士の先生のところに相談に行った方がいいですね。

元記事です。弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_3/c_1160/b_260199/