知らないと後悔!親を介護施設に託す人が必ず直面する「2つの壁」

あなたが介護で後悔する35のこと そして、後悔しないための8つの心得 (介護ライブラリー) 単行本 – 2018/10/18

この本の著者、上村 悦子さんの文章をご紹介します。

知らないと後悔!親を介護施設に託す人が必ず直面する「2つの壁」
問題はお金でもサービス内容でもない2018.12.20
上村 悦子 介護ライター
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58797

文の要約です。

第1の壁

自宅か施設か
介護施設の分類

施設には、それぞれ特徴があるので、詳しく調べてから決めたい。

第2の壁

よく調べて納得して入所したのに、本人「家に帰りたい」、家族「家に連れて帰りたい」となることが多い。

スタッフの声「施設で満足できるところは少ないんです」

「介護施設で管理化が進んでいることが原因の1つ」

7割以上の高齢者が「家で介護を受けたい」とアンケートに答えている。

乗り越えるための工夫は?

 

保証人について「老後ひとりぼっち」

老後ひとりぼっち (SB新書) 新書 – 2016/9/6
松原 惇子 (著)

松原 惇子さんは、女性なら誰でも知っている雑誌「クロワッサン」を元にした「クロワッサン症候群」や「女が家を買うとき」などのベストセラー本を執筆しました。

ご自身も離婚して一人暮らしとなり、一人で生きている女性を題材にした本を次々に出してきました。

私は、松原さんの生き方が好きで憧れていました。
(現実には、松原さんのようにはなれませんでしたが)

50代でシングル女性の今と老後を応援する団体、NPO法人「SSSネットワーク」をたちあげ、活動してきました。この活動はTVや新聞、雑誌でも取り上げられました。(スリーエスネットワーク)

ときどき、松原さんの本に目を通してきました。
年令と共に書くことが変わって来るのが面白いです。

この本は70才になったときの心境と独身老人の問題についてのエッセイ的な本です。

今回の著書では、誰でも最後はひとりぼっちになると書いてあります。
夫婦で暮らしていても、伴侶に先立たれたら、残った方はひとりで死をむかえなくてはなりません。

その時、老人ホームに入るにも、転居するにも、病院に入院、手術するにも必ず保証人を求められます。

今まで誰にも頼らずに一人でがんばってきたのに、ここで数少ない身内や疎遠になった親族を捜してお願いしなければならないのです。

保証人問題は、男女を問わず深刻な問題です。
私は、そうなったらもう医療を受けるのは止めようと思いました。

家も最後はURしかありませんが、
ここの家賃だって国民年金だけの私には払えそうもないです。

解決策は今のところありませんが、行政はこの問題を深刻に受け止めて対応してもらいたいものです。

長年頑張って働いてきたのに、この国は高齢者に冷たいです。

以下は以前の身元保証人の記事です。参考にしてくださいね。
お一人様の身元保証人はどうする?

相談:特別養護老人ホームの権限について(身元引受人)

 

「医者には絶対書けない幸せな死に方 」(講談社+α新書)

医者には絶対書けない幸せな死に方 (講談社+α新書)
たくき よしみつ

この本は衝撃的すぎます。

相次いで家族を亡くし、父親の介護で苦労した著者が、幸せな死に方を研究しました。

この国では、医者や周囲の意見のままに流されると、自分の意志を無視されて、お金もうけの道具とされてしまいます。最後はチューブにつながれて拷問のような苦しみを味わうかもしれません。

介護業界の裏側にもふれてあり、具体的で内容が濃いです。

老親の介護だけでなく、自分の老後について深く考えるための参考書です。

自分の死に方は自分で決めたいです。

907円でこんな貴重な情報が手に入ります。

ぜひ、おすすめします。

著者:たくき よしみつ氏

目次

はじめに
第1章 死に方の理想と現実
第2章 医師・病院と正しくつき合う技術
第3章 癌で死ぬという解
第4章 本当にアルツハイマーなのか?
第5章 認知症の親と向き合う
第6章 大切な老後資金を奪われないために
第7章 老後破産しないための経済学
第8章 死に場所としての施設を見つける技術
第9章 「ここで死んでもいいですか?」
第10章 死に方・死に時は選べるのか
おわりに──愛する技術と死ぬ技術

「母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記」

母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 単行本 – 2017/8/3
松浦 晋也 (著)
43件のカスタマーレビュー(感想のレビューも参考になります。)

この本を強くおすすめします。
母親を介護してきた50代の独身男性の手記です。

私は主婦ですが、認知症のことをよく知らなかったので、著者のとまどいや苦悩、母親が認知症だとは認めたくない気持などが、とても共感できました。また、いつのまにか通販でサプリメントやグッズを申し込み、届いた時には覚えていないなど、同じ体験をしてきました。いちいち電話で解約するのもしんどかった~

これからますます介護が必要な人が増えてきます。
介護する、しないに関わらず、最低限の介護知識が誰にも必要です。

50代の独身男が介護で家庭に入ると、どうなる?

「わたしは科学技術が専門のフリーライターとしてこれまで仕事をしてきたのですが、ここ3年近く認知症の母の介護に関わって、仕事ができず収入がかなり落ち込んでいました。母を施設に入れて一段落したので、そろそろ仕事を再開しなくてはと日経ビジネスの担当に相談したら、その介護の体験を書きましょうと言われたんです」

先日、『母さん、ごめん。』を刊行した松浦晋也さん。独身50代の男性の視点で、同居する母親の認知症発覚からはじまる体験を描いた本書は、松浦さんの仕事柄か、これまでの介護記と違って、筆致の冷静さが際立っている。

「認知症は、本当は徐々に悪化しているのでしょうが、介護者の体感としては一定の期間が過ぎるとガクンと悪化します。そのガクンとくる期間を1章分として、各章で自分の体験、医療についてや、役立った情報などをかたまりとして入れるように意識しました。介護の途中からこれはネタになると、記録もすべて取っていました。大変なことになっている自分を、どこか客観的に見ている自分がいましたね」

インタビューでは落ち着いて語る松浦さんだが、本書で描かれている状況はかなりタフだ。

介護のストレスは、ひとつひとつは大したことではないんです。ですが一滴一滴コップのなかに水が溜まるように積み重なっていきます。しかもしなければならないことが増えていき、終わりがない。家事も排泄の処理も、できないわけではないので、自分でやれると思っているうちに、追いつめられていってしまいます。私には連絡できる弟妹がいましたし、ケアマネージャーにも頻繁に相談していたので、最後は施設に入れる決断ができましたが、ずっとひとりで介護していたら、なかなかドラスティックな決断はできなかったかもしれません」

記事はWEB連載中から話題になり、コメント欄は大賑わいだったという。

「女性はずっと介護を担当してきたんだとのご指摘にはその通りと頭を垂れます。その一方で自分の体験を通じ、介護の問題は日本社会全体で考えねばと痛感しました。高齢者は増える一方で、財政や伝統を理由に介護を家族間にと主張する政治家もいますが、実際に介護のために家庭に入れば、その人の収入は途絶えます。日本のGDPもまた、それだけシュリンクしていく。将来的にみると現実的ではないですね」

評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2017.10.05号掲載)Amazonレビューより

 

「母親に、死んで欲しい」: 介護殺人・当事者たちの告白

「母親に、死んで欲しい」: 介護殺人・当事者たちの告白 単行本(ソフトカバー) – 2017/10/18
NHKスペシャル取材班 (著)

Amazon 内容紹介

いなくなれば、介護が終わる……
最愛の人を手にかける――彼らを追い込んだものは?

今、日本では2週間に一度「介護殺人」が起きている。
老老介護、多重介護、介護離職……高齢化ニッポンで避けては通れない「介護」。
肉親への献身から始まったはずが、なぜ悲劇へと変わり果てたのか――。
全国で起きた事件から見えてくる、決して他人事ではない、
当事者の口から赤裸々に語られる「終わりなき介護」の実態!

はじめに

第一章 介護は突然、始まった
CASE1 「私は母のことを、母の皮をかぶった化け物だと思っていました」
CASE2 「まさか自分が妻を介護するなんて、思っていませんでした」

第二章 別人のようになった妻でも離れたくない……
CASE3 「夫婦である以上、別居は考えたくなかった」
CASE4 「私がいなくなったら、妻一人では、一日も生活できない」

第三章 夫の介護は、私しかできない
CASE5 「後悔はしてない。悪いことしたとは思うてる。でも、ああするよりほかなかった」
CASE6 「今しかない、今しかない、お父さんを殺るのは今しかない」
CASE7 ~介護に身を捧げた女性たち~「家族が何人いても、結局介護者は一人だけです」

第四章 介護離職の先にあるもの
CASE8 「仕事を辞めずに介護ができれば一番良かったと思います。でもそんな方法があったのか」
CASE9 「かわいそうだから、殺してあげようと思った」

第五章 事件の境界線はどこにあるのか
CASE10 「結局、逃げたもの勝ちなんですよね」
CASE11 「介護を始める前の自分は、もう死んだんだと。そう思ってるんです」

第六章 悲劇を未然に防ぐことはできるのか

終章 介護殺人を追って

あとがき