知らないと後悔!親を介護施設に託す人が必ず直面する「2つの壁」

あなたが介護で後悔する35のこと そして、後悔しないための8つの心得 (介護ライブラリー) 単行本 – 2018/10/18

この本の著者、上村 悦子さんの文章をご紹介します。

知らないと後悔!親を介護施設に託す人が必ず直面する「2つの壁」
問題はお金でもサービス内容でもない2018.12.20
上村 悦子 介護ライター
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58797

文の要約です。

第1の壁

自宅か施設か
介護施設の分類

施設には、それぞれ特徴があるので、詳しく調べてから決めたい。

第2の壁

よく調べて納得して入所したのに、本人「家に帰りたい」、家族「家に連れて帰りたい」となることが多い。

スタッフの声「施設で満足できるところは少ないんです」

「介護施設で管理化が進んでいることが原因の1つ」

7割以上の高齢者が「家で介護を受けたい」とアンケートに答えている。

乗り越えるための工夫は?

 

介護の悩みの多くは感情から

介護相談のサイトでは、介護者が親の気持ちを察しようと悩んだり、自分の罪悪感、親への怒り、絶望感などにさいなまれています。

もし、ロボットのように感情を交えずに的確な介護ができたら、どんなにラクだろうかと思いませんか?

果たして、この方法が認知症の親にとって幸せなのか?
いやがる親をだまして施設に置き去りにする自分は許せない(罪悪感)など、
介護従事者の苦悩の多くは親との感情が関係すると思います。

これからは、介護者の感情にも注目して、介護心理学(あったら)や介護カウンセリングなどが必要になると思います。

施設のスタッフは、親子の感情的わだかまりがないので、淡々と介護ができるのです。

多額の税金を使って、施設を作ることも必要ですが、一般の人々への介護教室や介護心理学の必要性を感じます。いずれ全ての国民が向かい合う問題です。

今の介護の方向性には、何かが足りないと感じています。

介護の教科書 第1回目 メンタル

怒りのピークは6秒間
「イラッ」や「カッ!」となる感情と
うまく付き合うアンガーマネジメントを活用しましょう。

介護することに慣れるー自分の感情に向き合う

こちらはガン患者のためのサイトですが、
自分の感情に向き合うことの参考になります。

『何も予想がつかないし、もう精神的に疲れ果ててしまいます。ほんのひととき状況が好転したかと思えば、2時間後には、どう対処したらいいか分からないようなことが起こっているのです。』–介護経験者のDavid

おしっこが出そうになるとお知らせする機器

介護用品も日々進化しています。

とうとう、おしっこが出そうになると教えてくれる機器が実用化しました。
世界初らしいです。

排泄処理に悩んでいる方は必見です。

個人向け排尿予測デバイス
DFree(ディー・フリー)

この機器に関する過去記事

排泄予知ウェアラブル「D Free」続報2017年12月26日

「あと10分で排泄します――」 出る前に教えてくれる機械2017年12月23日

利用者の感想 HPから
【DFree利用前】
80代の父親の介護をしていますが夜間にトイレに行こうと1人でベッドから起き出してしまい、転倒することが度々あり心配で眠れませんでした。
【DFree利用後】
夜間のトイレについれていくタイミングがわかることで、父親が起き出す心配もなくなりお互いに夜はしっかり休めるようになりました!

開発の様子が本になっています。Amazon


10分後にうんこが出ます: 排泄予知デバイス開発物語 単行本(ソフトカバー) – 2016/11/30
中西 敦士 (著)

ペットと高齢者 8割のケアマネがペットで困った経験

川崎のケアマネ8割「困った」 介護支援悩ますペット

この記事によると、川崎市内の包括支援センターが 実施したアンケート結果では、8割のケアマネが高齢者のペットのことで困ったことがあったと回答しました。

内容は、体が不自由、または認知症で、
ペットの世話ができなくなり、散歩、トイレの世話が出来なくなった。
家中がペットの糞尿で汚れていて悪臭がした。
しつけが出来ていなくて噛みつかれた。
施設に入るのに、ペットの預かり先が見つからなかった。
ペットのために、施設や病院に入るのを拒み症状が悪化した。
サービス外の、ペットの世話や掃除を頼まれた、などでした。

管理人のマチルダです。
私もさびしいので、ペットを飼いたいところですが、自分の死後のペットの運命を考えるとあきらめてしまいます。

「地域で取り組みたい高齢者とペットの問題」を考える

こちらの記事では、亡くなった息子さんの愛犬を3頭も引き取った方の例が出ています。
地域のケアマネさんが、飼育放棄の状態を心配して、2頭を他の高齢者にお世話した例です。

高齢者がペットを飼う時、考えなくてはいけない事

今は元気で独り暮らしできている高齢者でも、いつかは体が衰えてきます。
そのとき、一緒に暮らしていたペットたちのお世話はどうなるでしょうか?

また、入院、施設入所などの時、ペットの預け先は見つけてあるでしょうか?

この記事の最後にたくさんのコメントがついていて、みんなの考えが分かります。

今は、ペット保険も充実していますが、飼い主の死後、ペットの世話をしてくれるところはあるのでしょうか?

いずれ、調べてみたいと思います。

同居介護や近距離介護を選ぶべきではない理由


『親の介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版社)の著者で介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子氏の記事です。

同居介護や近距離介護を選ぶべきではない理由
2018年05月11日 ビジネスジャーナル

という記事になるほど~と思いました。

子供としては、
育ててもらった親に孝行したい、
出来るだけ安い費用で介護したい、
という思いがあります。

しかし、ちょっと待って、同居介護や近距離介護でなくても良い場合があるというのがこの記事の趣旨です。

住み慣れた土地を離れて、知らない町で暮らすことは、年老いた親にとってはとても孤独な思いを味わいます。
それによって、認知症が進むケースをよく耳にします。

また、同居することによって、世帯収入が多くなり、介護保険料が高くなることも。

特養に入る場合にも、親の収入だけなら、安くなるかもしれないのに、収入のある子供と同居だと高額になることもあります。

親戚の言う言葉は聞き流しましょう。
彼らは、お金は出してくれませんから。

もし、親を呼び寄せての同居介護や近距離介護を考えていたら、
この本をじっくり読んでからにしましょう。